アプライアンス形態で簡単、高速に

RSA、統合ログ管理製品を国内投入

2007/07/05

 RSAセキュリティは7月5日、統合ログ管理アプライアンス「RSA enVision」を日本市場に投入すると発表した。セキュリティ・ポリシー順守やコンプライアンスが課題となっている企業に売り込む。

rsa01.jpg enVisionを説明したRSAセキュリティ マーケティング統括本部 部長 宮園充氏

 enVisionはネットワーク機器、ファイアウォールなどのセキュリティ製品、サーバ、アプリケーションなど、さまざまなITリソースが吐き出すログを収集し、一括管理するとともに統合的な分析を可能にする製品。各IT製品の標準的なログを活用するため、エージェントは不要。約130のデータフォーマットに対応する。未対応のデータフォーマットも、新たにデータ構造を定義することで対応可能。

 同製品はリレーショナルデータベースを使ったログ収集製品に比べ、ログの収集速度が非常に速いという。また、収集したデータを高い比率で圧縮することで、ストレージの消費を抑えることができる。データには暗号化と改ざん防止が行われる。

rsa02.jpg RSA enVision ESシリーズ

 enVisionには2種類の製品がある。「ESシリーズ」はログの収集、管理、分析の機能を単一のアプライアンスに詰め込んだもので、ログ収集対象が1拠点に集中している場合に適している。本体価格は680万円から。「LSシリーズ」は分析、管理、ローカル収集、リモート収集の各機能に特化した筐(きょう)体となっており、これらを組み合わせて利用する。本体価格は分析用製品で1720万円から。どちらも7月30日に出荷開始する。

 なお、LSシリーズではデータ・ストレージ用にNASを利用する。NASの種類やベンダに制限はないが、同社でもシリーズ製品としてNASを提供している。

 RSA enVisionは元々米Network Intelligenceの製品で、日本ではシー・エス・イーが総販売代理店となり販売されてきた。2006年9月にNetwork Intelligenceを米EMCが買収したことを受け、今回RSA enVisionという名称で初めて国内投入されることになった。現在の国内代理店はシー・エス・イーとテクマトリックス。今後ビジネスの拡大に伴い、販売チャネルを強化していきたいという。

(@IT 三木泉)

情報をお寄せください:



@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)