諭吉の本もグーグルで

慶應がGoogleブック検索に12万冊データ提供

2007/07/06

keio01.jpg 慶應義塾大学とグーグルの関係者ら

 慶應義塾大学とグーグルは7月6日、同大学が所蔵する約240万冊の書籍のうち、著作権保護期間が切れた書籍約12万冊をデジタル化し、Googleブック検索で提供していくことで合意したと発表した。人文社会学系の書籍を中心に、明治・大正・昭和前期の書籍を順次、グーグルが開発した読み取り機とOCRを使って画像とテキストデータにしてインデックス化する。

keio02.jpg すでに慶応図書館がデジタル化している和装本の例。古い書籍の文字認識など課題もある

 会見した慶應義塾長の安西祐一郎氏は、「慶應義塾大学の創立は明治維新の10年前の1858年。そうした近代日本の幕開けの時期に福沢諭吉が書いたものが広く公開されることは、世界にとっても日本にとっても意義のあること」と語る。近年、インターネットの普及で雑誌などの定期刊行物を中心に情報のオンライン化が進み、来館者が減少していることが、大学関係者が抱える共通した課題だった。「大学の図書館は転回点にある。今後は、来館型と非来館型の2つの利用方法を使ったハイブリッドな利用を促進する」(安西氏)。これまで同大学では慶應義塾関連の文献はデジタル化を進めるなど、独自にデジタル化を進めてきたが、「知の共有への情熱を互いに共通して持っていた」(Google プロダクト・マネージメント・ディレクターのアダム・スミス氏)ことから合意に至った。

 Googleブック検索はワールドワイドで約1万の出版社と25の公立や大学付属の図書館が書籍を提供している。慶應義塾図書館は図書館としてはアジア圏で1例目、ワールドワイドでは26番目で加わることとなる。前日の7月5日には、日本語版のサービスが開始されたばかりで、国内の図書館としては初の参加。

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(@IT 西村賢)

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