NECがシステムを納入

クルマに乗ったまま顔認証で出入国審査、香港

2007/07/19

 NECは7月19日、香港入国管理局に納入した顔認証による出入国ゲート管理システムが今月から稼働したことを明らかにした。同システムは、出入国審査の際にクルマに乗車したまま顔認証を行い、自動的に登録者本人かどうかを識別するもので、NECによればこうしたシステムは世界初。

 新たに開通した香港−深セン間の新道で、全部で40ゲートあるうち8ゲート分で稼動を開始した。今後は順次ゲート数を増やし、8月までに全ゲートへと導入を進める。認証対象となるのは香港在住のドライバー。香港では全住民のIDカード化が実現しており、その識別情報を利用する。

 香港ではクルマとドライバーが1対1で登録されているため、トラックが出入国ゲートに進入したときにクルマのナンバーを識別してドライバーを特定。その後、ドライバーが顔認証により本人であると確認されると出入国審査業務が完了しゲートが開かれるという仕組み。これまでは指紋認証システムが用いられてきた。当面は顔認証と併用し、いずれ顔認証のみによる出入国審査の実現を目指す。

 今回のシステムではトラックドライバーのみを対象としているが、5〜8人乗りのワゴン車でも搭乗者全員を認識できる顔認証の導入が決定しているという。

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(@IT 西村賢)

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