4〜6月は直前の同期間の3倍以上の金額

オンラインバンキング被害が急増、全銀協調査

2007/08/24

 全国銀行協会は8月23日、カードやオンラインバンキングによる不正な引き出しに関する調査結果を発表した。調査は同協会に参加する182行に対してアンケートで行われ、今年6月末時点における「盗難通帳による払出し件数・金額」「偽造キャッシュカードによる預金等引き出し」「盗難キャッシュカードによる預金等引き出し」「インターネット・バンキングによる預金等不正引き出し」の4つの分野でまとめられている。

 調査によれば、本人の意思によらず不正な払い戻しが確認されたのは、2007年4〜6月までの3カ月間で41件、被害額は約5800万円。2007年1〜3月までの3カ月間における18件、約1800万円に比べて3倍以上に増えている。2006年の被害額と比べても、それぞれ3カ月ごとの期間で約400万円、約1200万円、約1300万円、約1400万円と推移しており、直近3カ月の被害額の大きさが目立つ。

 逆に偽造キャッシュカードによる被害額は2004年の9億6800万円をピークに、2005年には7億3800万円、2006年には3億6600万円と大幅な減少傾向にある。盗難キャッシュカードによる被害についても、2007年4〜6月の被害額は3億1800万円で前年に比べて約半分に減っている。

(@IT 西村賢)

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