検索結果サイトの危険度を教えてくれる機能付き

マカフィー、映画やゲームを邪魔しないウイルス対策ソフト

2007/09/13

 マカフィーは9月13日、個人向けウイルス対策ソフトウェア「マカフィー・ウイルススキャンプラス with サイトアドバイザ」「マカフィー・インターネットセキュリティ スイート with サイトアドバイザ」「マカフィー・トータルプロテクション with サイトアドバイザ」の3製品を発表した。

葛原氏写真 マカフィー コンシューマ事業本部 プロダクトマーケティングマネージャー 葛原卓造氏

 新製品の特徴は、Webサイトの危険度を知らせてくれる新機能「マカフィー・サイトアドバイザ」を搭載したほか、パッケージ色を黒から赤色に変更した点だ。マカフィー・サイトアドバイザは、米マカフィーが2006年4月に買収した米サイトアドバイザーの技術を応用したもの。

 マカフィー コンシューマ事業本部 プロダクトマーケティングマネージャー 葛原卓造氏は、「日本のSNSユーザーは716万(2006年3月末時点)で、2007年3月末には1042万人に上る」と説明。さらに、「インターネット検索エンジンによる検索結果の4%は、危険なWebサイトだ。スポンサー付き検索結果はさらに危険で、通常の検索結果の2.4倍の危険なサイトが存在していることが判明した」とコメントした。同氏によると、危険なサイトの内訳は、「メールアドレスを登録するとスパムメールを送ってくるサイト」で32.5%、「危険なアドウェアなどをダウンロードするサイト」が24.5%、「そのサイト自身は安全だが、リンク先のサイトが危険なサイト」が24.5%、「フィッシングサイト」が22.5%、「ブラウザの脆弱性を攻撃してくるサイト」が0.8%だという。

 このデータはサイトアドバイザのロボットが、実際に820万のWebサイトを巡回して、チェックした結果だという。このロボットは、Webサイトを実際に訪れて「ブラウザの脆弱性を攻撃してこないか」や「ダウンロードファイルにウイルスやアドウェアなどが含まれていないか」「メール登録フォームに登録して、どのようなメールを何通送ってくるか」などをチェック。危険度を測定しているという。また、個人ユーザーからフィードバックを受けた場合には、サイトアドバイザのスタッフが手動で追加テストも行っている。

 サイトアドバイザを利用すると、検索エンジンの検索結果の横に危険度に応じたアイコン(赤:警告、黄:注意、緑:安全)が表示されるので、ユーザーはそのサイトを開く前に危険度を認識することが可能になる。葛原氏は「それに加えて、万が一危険なサイトを訪れてしまった場合でも、セキュリティ対策製品が防いでくれるので、脅威に対して二段構えになっている」と説明した。

パッケージ写真 赤くなったパッケージイメージ。この赤色は「マカフィーレッド」と呼び、同社の企業カラーだという

 新製品のもう1つの特徴が「Do Not Disturbモード」だ。Do Not Disturbモードは、映画鑑賞中やゲーム中の全画面モード(フルスクリーンモード)を自動的に認識し、その間はそれらのリソースの邪魔をしないために更新やスキャンを延期するというもの。スキャン中もほかの処理を優先するような設定になっているという。葛原氏は、「最近、PC画面の大画面化もあって、PCで映画やゲームを楽しむ人が増えている。それらをフルスクリーンで楽しんでいるときに更新を知らせるポップアップなどが表示されたら、非常に迷惑だろう。このような楽しみを邪魔しないように設計した」とした。

 パッケージは、ウイルスやスパイウェア機能などに特化した「マカフィー・ウイルススキャンプラス with サイトアドバイザ」、これに個人情報保護機能や迷惑メール対策機能を付加した「マカフィー・インターネットセキュリティ スイート with サイトアドバイザ」、さらに電子メールやメッセンジャー内のリンクもチェックできる「「マカフィー・トータルプロテクション with サイトアドバイザ」」の3種類が用意されている。

 葛原氏によると、「今回の製品から3ユーザーパッケージを基本にした。また、従来の黒は目立たないという指摘もあり、日本だけパッケージ色を黒から赤に変えた。」

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(@IT 大津心)

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