EM・ONEで10月18日から

イー・モバイルが音声サービスを開始

2007/10/04

emobile01.jpg EM・ONE α

 イー・モバイルは10月4日、「EM・ONE α」にIP電話ソフトウェア「JAJAH Phone」を搭載し、音声通話サービスを10月18日に開始すると発表した。EM・ONE αはWindows Mobileを搭載するモバイルブロードバンド端末で、これまで同社はHSDPAを用いた定額通信サービスを提供してきた。

 携帯電話事業者として、モバイル通信とIP電話を組み合わせたサービスを提供するのは国内で初めて。ただし、着信機能がないほか、緊急番号への通話やEM・ONE α同士の通話ができない、通話にはイヤホンマイクを使用するなど制限も多い。通話料金は国内固定電話向け2.4円/分、国内携帯電話向け15.99円/分、米国固定電話向け2.14円/分(すべて税込み)など。料金は通話料のみで月額利用料などはかからない。決済はクレジットカードによるプリペイド方式にのみ対応する。

 米ジャジャ(JAJAH)が開発したソフトウェアを採用した。新規に販売される端末にはインストーラが標準で搭載される。インストーラの起動後、メールアドレスとパスワードによるログインで利用を開始できる。番号の直接入力やWindows Mobileのアドレス帳などから電話をかけられる。

 既存のユーザー対しては10月5日から開始するOSのアップグレードサービスを通じてソフトウェアを提供する。アップグレードサービスは、Windows Mobile 5.0搭載機種向けに提供される9980円(税込み、送料込み)の有償サービスで、OS変更のほか、名刺リーダやバックアップソフト、Gmail対応などを含む。

 イー・モバイルでは2008年初頭を目指して音声サービスを提供するとアナウンスしているが、今回のサービスは「データ通信サービスに付加価値を付けるもの。音声サービスは別の形で提供する」(広報部)としている。

emobile02.jpg ダイヤルパッドやアドレス帳から電話をかけられる
emobile03.jpg 通話は発信のみで着信には対応しない(画面はいずれもイメージで実際と異なる場合がある)

(@IT 西村賢)

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