仮想PC、画面転送をサポート

手のひらに乗るシンクライアント、NECが発表

2007/10/15

 NECは10月15日、マルチメディア機能を持ち、VPN接続可能なシンクライアント「US110」を発売したと発表した。サーバ側に個別のPC環境を構築する仮想PC型システムと、サーバ上でアプリケーションを稼働し、その画面データを送受信する画面転送型の2つに対応。画面転送型で利用できるプロトコルは「Citrix Presentation Server」のICAプロトコルと、WindowsのRDPプロトコル。

nec01.jpg NECが発表したシンクライアント「US110」

 US110はMPEGやFlash、Windows Media Videoの再生に対応し、IP電話やWeb会議システムも利用できるシンクライアント。マルチメディア系機能に対応したことで、動画・音声を使った企業内のコラボレーションツールが利用できるようになる。VPN接続の機能も搭載し、社外からも社内に安全に接続できるという。

 幅150ミリ、奥行き94ミリ、高さ30ミリで手のひらに載るサイズを実現。ディスプレイ、キーボード、マウスを接続して使う。OSはWindows CE。税別価格は4万9000円。

 NECはまた、ハードディスクドライブを搭載しないノートPC型のシンクライアント「US60」も発売した。無線LANに対応。OSはWindows XP Professionalを搭載し、エンドユーザーがネットワークなどの設定を行える。OS起動用に4GBのフラッシュメモリを内蔵する。仮想PC型、画面転送型に対応。税別価格は19万9000円。

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(@IT 垣内郁栄)

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