ネットエージェントが調査

Winny流出ファイルの寿命を決める要因は「書き込み」や「報道」

2007/10/16

 ウイルス感染などによりWinnyネットワークにファイルが流出してしまっても、その後のダウンロードの状況によっては消滅することがある。ただ一方で、掲示板への書き込みやプレスリリース、ニュース報道などによって流出ファイルの所有者が増加すると、長期にわたってWinnyネットワーク上にとどまる傾向がある――ネットエージェントが10月16日に公表した「Winnyネットワークにおける流出ファイル推移調査結果」からは、このような傾向が明らかになった。

 この調査は、ネットエージェントが構築している「Winny検知システム」を用いて実施された。Winny上に流出したファイルの中から「掲示板への書き込みまたは、インターネットへの情報掲載」と「プレスリリースまたは、ニュース報道」の有無を条件として無作為に22種類を選び、発見日以降のWinnyネットワーク上の流通状況を調べた。

 うち12ファイルは、最初にファイルが確認されてから最短で2日目に、最長で255日目に実質的にWinnyネットワーク上から消滅した。そのほとんどが、掲示板への書き込みやインターネットへの情報掲載、プレスリリースもしくはニュース報道がなかったケースだ。

winny02.gif Winnyネットワーク上にファイルの存在が確認されないケース(ネットエージェントの資料より)

 なお、ここでいう「消滅」とは、調査日を含み連続して30日以上発見されなかった状態を指している。Winnyの仕組み上、ウイルス感染者のアップロードフォルダから元のファイルを削除しても、入手したユーザーそれぞれのキャッシュフォルダから当該ファイルを削除しない限り、Winnyネットワーク上からその存在は消滅しない。しかし、新たなダウンロード成功者が出る前にキャッシュファイルを手動で削除すれば、それ以上の拡散はなくなる。これらオリジナルファイルおよびキャッシュファイルがネットワーク上から消滅すると、その後約1500秒で、検索してもそのファイルは発見できなくなるという。

 一方、残る10ファイルについては、初めて確認されてから長期にわたってWinnyネットワーク上に存在することが確認された。中には、100日以上経っても消滅しないファイルが含まれている。所有者数の推移を見ると、いずれも、掲示板への書き込みやインターネットの情報掲載、あるいはプレスリリースやニュース報道をきっかけにダウンロードが増加しており、その後ゆるやかに減少してはいるものの、完全な消滅には至っていない。

winny01.gif Winnyネットワーク上にファイルの存在が確認されるケース(ネットエージェントの資料より)

 なおネットエージェントは同日、WinnyおよびShareのノード数の調査結果も公表している。2007年8月のWinnyのノード数は、ゴールデンウィーク期間に比べるとやや減少したものの、31万から41万で推移している。一方、Shareのノード数はゴールデンウィーク期間より増加し、13万から17万で推移しているという。

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(@IT 高橋睦美)

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