情シス部門の内部統制強化

SaaS型CRMを2日で導入、東京カンテイがSiebel採用

2007/11/06

 日本オラクルは11月6日、不動産情報提供の東京カンテイが内部統制構築を目的にオラクルのSaaS型CRMアプリケーション「Oracle Siebel CRM On Demand」を導入し、10月に本格稼働を始めたと発表した。導入が容易なSaaS型を選び、わずか2日間で導入できたという。

 東京カンテイはSiebel CRM On Demandを導入し、情報システム部門の案件管理システムを刷新した。同社は金融機関のネットワークと接続するため、内部統制の整備が求められていた。従来の作業管理システムでは社員の作業の詳細や経費の内訳が分かりにくく、リスクが内在する危険があった。

 刷新したシステムはSiebel CRM On Demandの営業支援システムを一部変更し、社内のシステム開発、運用、保守の可視化を実現した。情報システム部門のメンバーと部門の責任者は、開発案件のリアルタイムな検索と承認、進捗管理やリスク管理が可能になった。また、経営者は開発費用や保守、維持などのコスト分析ができる。

 Siebel CRM On Demandは現在、システム部門の10人が利用。今後は各営業担当者からの問題発生報告のプロセスでも利用することを検討している。

(@IT 垣内郁栄)

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