その理由は……

オープンソースDBは脅威にならない――オラクル幹部

2007/11/14

 米オラクルのオラクル・サーバー技術担当 シニア・バイスプレジデント アンドリュー・メンデルソン(Andrew Mendelsohn)氏は11月13日(米国時間)、イベント「Oracle OpenWorld」で記者会見し、Web 2.0企業などで利用が広がっているMySQL、PostgreSQLについて「エンタープライズ分野ではあまり(Oracle Databaseの)脅威にならない」と話した。

 オラクルがオープンソースのDBに脅威を感じない理由はエンタープライズ分野でOSSへの関心がそれほど高まっていないことに加えて、すでにオープンソースのデータベースを提供しているから。オラクルは買収によってオープンソースの「Berkeley DB」「InnoDB」を手に入れ、提供している。メンデルソン氏は「オープンソースのデータベースは興奮時代が続いていたが、最近は静かになり、定着してきている。オラクルのコアマーケットはそうではないが、ローエンドの市場はオープンソースのデータベースに関心があるので、オラクルも提供している」と話した。

oracleoss01.jpg Oracle OpenWorld会場の「Oracle VM」看板

 オラクルはサーバ仮想化でもオープンソース技術を取り込んでいる。12日にはXenハイパーバイザーを組み込んだ無償の仮想化環境「Oracle VM」を発表した。オラクルは2006年からRed Hat Enterprise Linux互換の「Oracle Enterprise Linux」を無償提供している。オラクルのサーバ技術担当エグゼクティブ・バイスプレジデントのチャック・ロズワット(Charles Rozwat)氏は「Oracle VMはオラクルのLinux戦略の延長線上にある」と話し、「管理機能もありXenが使いやすくなる。仮想化レイヤ、OSを含めてすべてをオラクルがサポートする」と説明した。

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(@IT 垣内郁栄)

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