SAP、NetWeaverにUDDIレジストリなど3つの機能を追加数千種類のサービス定義がすでに格納済み

» 2007年12月19日 00時00分 公開
[谷古宇浩司,@IT]

 SAPジャパンは12月19日、SAP NetWeaverに3つの新機能を追加したと発表した。

 社内システムの全てのWebサービスの定義を格納し、一元管理する「Enterprise Services Repository」と、アプリケーション開発環境「SAP NetWeaver Composition Enviroment」(SAP CE)、そしてビジネスプロセスを管理する「SAP NetWeaver Process Integration」(SAP NetWeaver PI)の3つ。

 SAPの強みは、既存のERPパッケージが有する機能をサービスとして部品化し、再利用できる点にあると、SAPジャパン シニアバイスプレジデント パートナー&マーケティング統括本部長 安田誠氏は話す。今回発表したUDDIレジストリやビジネスプロセス管理機能は、SOA環境の中核をなすもの。既存のSAPユーザーであれば、一からサービスを登録したり、ビジネスプロセスを構築する手間を省いて、SOA環境が構築できるようになる。

SAPジャパン写真 SAPジャパン シニアバイスプレジデント パートナー&マーケティング統括本部長 安田誠氏

 「Enterprise Services Repository」は、UDDI3.0レジストリに準拠したデータベース。SAP Business Suiteに基づいた数千種類のサービス定義がすでに格納済み。それぞれのサービス・インターフェイスは、GDT(Global Data Type)で定義されている。

 「SAP CE」は、JEE5をサポート、独自のJMを提供する。標準規格に基づいたコンポジット・アプリケーションの開発・実装を支援する。

 「SAP NetWeaver PI」は、「Enterprise Services Repository」と連携することで、サービスベースのビジネスプロセス構築を支援する。BPEL2.0、WS-RMといったビジネスプロセスマネジメントの標準規格に対応している。

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