KDDI陣営、ウィルコムに2.5GHz帯免許

月3200円のモバイルWiMAXサービスが2009年に始まる

2007/12/21

 総務省は12月21日、2.5GHz帯周波数による次世代無線通信の免許をKDDI、インテル陣営からなるワイヤレスブロードバンド企画と、ウィルコムに与えることを決めた。同日、開催した電波監理審議会が総務相に答申した。ワイヤレスブロードバンド企画の代表取締役 田中孝司氏は「技術だけでなく、2003年からWiMAXの事業を立ち上げようとしてきたことが評価された」と話した。ウィルコムは「これまでの取り組みに基づいた『次世代PHS』の事業計画が評価された」とコメントした。

wimax01.jpg 認定書を示すワイヤレスブロードバンド企画の代表取締役 田中孝司氏

 ワイヤレスブロードバンド企画は2009年夏にモバイルWiMAX(用語解説)による無線ブロードバンドサービスを開始する計画。モバイルWiMAX対応通信チップを組み込んだPC向けのサービスや、ノートPCと比較してさらに小型のウルトラモバイルPC、モバイルインターネットデバイスを主な対象とする。数十Mbpsの高速通信サービスを、月額5000円までで提供。田中氏は「ユーザーの使い方によって価格は上下する」として、月額料金の平均は3200円程度になると説明した。

 商用サービスに先立ち、2009年2月には東京23区、横浜市で試験サービスを行う考えだ。田中氏は「ちょうどそのころにPCのエンベデッド系製品が出てくる」と話した。ワイヤレスブロードバンド企画にはPC向けのプラットフォームを開発するインテルが関わっていて、両社でモバイルWiMAXサービスのプランを策定していると思われる。

 2012年度には人口カバー率で90%以上を達成する計画。KDDIの既存の無線基地局や、ワイヤレスブロードバンド企画に参加するJR東日本の協力で鉄道沿線や駅構内にも基地局を確保する。2013年度には約560万加入を想定。年間1450億円の売り上げを見込んでいる。

 今回の2.5GHz帯周波数の免許割り当てでは、MVNO(仮想移動体通信事業者)がテーマの1つになった。ワイヤレスブロードバンド企画は2009年度中に「ISPなどを中心としたMVNO」に対してサービスを始める予定。田中氏は「MVNOは認可条件になっているのでちゃんとやっていく。どの事業者でも公平に扱う」と説明した。2008年春にはMVNO向けの説明会を開き、サービス利用のガイドラインを示すという。試験サービスへのMVNOの参加も認める方針だ。

 ワイヤレスブロードバンド企画にはKDDIとインテルキャピタル、JR東日本、京セラ、大和証券グループ、三菱東京UFJ銀行が出資している。 

関連リンク

(@IT 垣内郁栄)

情報をお寄せください:

TechTargetジャパン

Master of IP Network フォーラム 新着記事
  • ガートナーが示す、IoTプラットフォーム導入のためのヒントとは (2017/4/6)
     企業の経営判断の中心はERPからIoTへと移行しようとしている。P&Gと米国の大手機器メーカーの事例とともに、「IoTをどう生かすべきか」のヒントをガートナーのイベントから探る
  • シスコのSD-WANが、分かりにくいのはなぜか (2017/2/27)
     シスコシステムズは、SD-WANに対してどのようなスタンスをとっているのか。結論から言えば、同社の既存技術の適用形態としてSD-WANを捉えており、一方で即座に活用できるソリューションを求める人々には、「Cisco Meraki」を推進するということになる
  • ネットワークの疎通を確認するには?〜ping/traceroute〜 (2017/1/30)
     マシンのネットワーク設定を行い、外部のネットワークやサーバとつながるかどうかを確認する際には、実際にネットワーク・アプリケーションを使う前に、「ping」「traceroute(tracert)」などのコマンドを用いる方法が有効だ
  • ping 〜ネットワークの疎通を確認する (2017/1/23)
     pingは、ネットワーク疎通を確認したいホストに対してIPパケットを発行し、そのパケットが正しく届いて返答が行われるかを確認するためのコマンドだ

キャリアアップ

- PR -

イベントカレンダー

PickUpイベント

- PR -

アクセスランキング

もっと見る

ホワイトペーパーTechTargetジャパン

注目のテーマ

- PR -
ソリューションFLASH

「ITmedia マーケティング」新着記事

GenieeSSP、スマホアプリ向け動画リワード広告のメディエーション機能を提供開始
ジーニーは、「GenieeSSP」にスマートフォンアプリ向け動画リワード広告のメディエーショ...

「フォロワー数が全て」の何が間違っているのか?
定量的に見えにくいインフルエンサー施策の効果をどう評価していけばよいのか。「エンゲ...

人工知能がPRコンテンツを自動制作、ベクトルとデータセクションがツールを共同開発
ベクトルは、人工知能(AI)でPRコンテンツの制作をサポートするツール「AI-PR」の開発を...