地デジ長時間録画モード、PCでは初

ほぼ全モデルで2GBメモリ搭載、NEC春モデル

2008/01/08

 NECとNECパーソナルプロダクツは1月8日、個人向けPC「LaVie」「VALUESTAR」シリーズ5タイプ24モデルを発表した。10日から順次発売する。液晶一体型のオールインワンタイプに、新たに17型ワイド液晶タイプを追加した。また、24モデル中22モデルで標準搭載メモリを2GBとしたほか、16モデルでデュアルコアCPUまたはクアッドコアCPUを採用するなど基本スペックを向上。機種によってばらつきはあるものの「1GBモデルに比べて2GBモデルでは、3〜4割パフォーマンスがいい」(NEC)としている。

nec00.jpg 「VALUESTAR N VN770/LG」(左)と「LaVie L LL750/LG」(右)

 地デジチューナー搭載モデルでは、新たに従来比約2倍の長時間録画ができる「デジタル長時間モード」を搭載。録画時にビットレートを約半分に落とすほか、デジタル放送のMPEG-TSに含まれる約2Mbpsのデータ放送のデータや、音声データのうち高音質のAACを削除してLPCM分だけ残すなどして圧縮率を高めた。これにより、ブルーレイディスク搭載モデルでは、1枚のディスク(片面2層の50GB)にテレビドラマのワンクール分を収めることが可能になったという。500GBのハードディスクを搭載するVALUESTAR Wの上位モデルでは長時間録画モードで約119時間の録画が可能。DVDレコーダなどでは録画モードに2倍、4倍の長時間録画モードを搭載するモデルもあるが、PCでは初めてという。

nec01.jpg ドラマなど動きの少ないシーンでは、従来の標準録画モードと長時間録画モードの違いがほとんど分からない

 FeliCaポート搭載の10モデルでは新たに「NFRMサービス」(Near Field Rights Management)に対応。おサイフケータイで購入した動画コンテンツを、ケータイとPCの両方で視聴できる。購入した動画コンテンツに対するトークンをケータイからPCに転送することで、PC上で高画質のストリーミングを見られるサービス。NFRMは2007年3月にインテル、フェイス、吉本興業の3社がコンテンツ配信プラットフォームとして実証実験を開始したもの。現在のところ、ギガネットワークス、NTTレゾナント、エクシングの3社がコンテンツを提供しており、NFRM対応コンテンツのポータルサイト「カザスチャンネル」で一括検索ができる。

nec02.jpg FeliCaポート搭載の10モデルでは「NFRMサービス」に対応。ケータイで購入した動画コンテンツをPCでも楽しめる

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(@IT 西村賢)

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