社歴の短さは不利でなくなる――RWDが情報ナビソフト自動でマニュアル作成し公開

» 2008年01月17日 00時00分 公開
[垣内郁栄,@IT]

 RWDテクノロジーズジャパンは1月16日、社内アプリケーションやサービスについてのマニュアルを簡単に作成して公開することができる機能を核にした社内情報のナビゲーションソフトウェア「RWD uPerform」を発売したと発表した。中途採用で入社したスタッフでもuPerformを使えばすぐに社内アプリケーションを利用できるようになり、社内の担当者との共同作業も容易になるという。RWDは「入社した瞬間に業務を行えるようになる。社歴の短さは不利でなくなる」としている。

 uPerformの中心は、Windowsのアプリケーションの動作を記録し、自動でマニュアルを作成してくれるラーニング機能。WebブラウザやカスタムアプリケーションなどWindows上で稼働するソフトウェアなら動作を記録可能。uPerformを立ち上げて、実際に作業を行えばドキュメントとFlashベースの動画が自動で作成される。マウスクリックの説明やFlashプレーヤーなどは自動で挿入され、マニュアルが完成。承認ワークフロー機能もあり、社内に立てるサーバにパブリッシュできる。

RWDテクノロジーズジャパンの代表取締役社長 吹田順一郎氏

 uPerformのもう1つの機能は、役職や担当に応じたマニュアルの推奨機能。uPerformのナビゲーション機能にログオンすると、いま受けるべきトレーニングや読むべきマニュアルが提示され、社内業務で必要な知識が確実に学べるようになっている。必要なマニュアルをファイルサーバから探す手間が省け、スタッフが本来すべき業務に集中できる。RWDの代表取締役社長 吹田順一郎氏は「Yahoo!やGoogleなどの検索サービスが伸びているのは、あふれかえっている情報にいかにアクセスするかが企業の課題になっているから」と話し、スタッフごとに必要なコンテンツを推奨するuPerformの優位性を強調した。

 また、uPerformにはスタッフ同士で情報共有したり、意見交換する機能がある。参照しているマニュアルに疑問点がある場合にその作成者に質問し、回答を得るなどの使い方が可能。質疑応答の記録は公開してほかのスタッフと共有することもできる。

 uPerformは50人規模の企業の場合で350万円から。ソフトウェアのライセンス、トレーニング、導入支援を含む。パートナーのSAPジャパンを通じてSAPのユーザー企業に主に販売するが、RWDはSAPユーザー企業以外にも、直販や別のパートナー経由で販売することを計画している。 uPerformの販売で現在180社のRWDの顧客数を年内中に250社にすることを目指す。

uPerformのマニュアル作成機能。アプリケーションを自動でキャプチャし、ドキュメントと動画を作成できる

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