NTTコムの全自動字幕制作システム

準備に最短10秒、運用要員0人でニュース番組の字幕を制作

2008/01/21

 NTTコミュニケーションズは1月21日、生放送のニュース番組向けに字幕を全自動で制作する「全自動リアルタイム字幕制作システム」を発表した。ソフトウェア一式で税抜価格300万円。初年度1億円の売上、20〜30局への販売を目指す。

NTTコミュニケーションズ写真 字幕テキストをほぼリアルタイムに自動送出

 同システムの特長の1つは、字幕制作の自動化・高速化である。ワンボタン、10秒ほどで自動的に字幕を制作できる。現在使われている「リスピーク音声認識方式」の場合、字幕を制作する前の段階で単語や音声の登録作業が必要であり、30分の番組で1〜2時間の作業時間を要する、と同社では説明する。

 放送中に運用者を常駐させる必要がないのも同システムの利点だ。同社によると、通常、生放送ニュース番組の字幕制作には2〜5人の運用者が必要だった。同システムの場合、事前に登録した字幕テキストとアナウンサーの発話の音声認識結果を照合して字幕テキストがほぼリアルタイムに自動送出されるため、運用者0人を実現できる。

 現在、同システムが対応しているのは5分程度のストレースニュースだが、同社では、対応可能時間を延長し、地域放送局が夕方放送している情報・ニュース番組にも対応させたいとしている。また、同社のネットワークサービスと連携し、字幕付与のASP事業として提供していく予定もある。

(@IT 谷古宇浩司)

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