日本は10%強、国民性の違い?
Firefoxシェア世界一はフィンランド、45.4%で群を抜く
2008/01/30
フランスの民間調査会社XiTi Monitorが1月29日に発表した2007年12月のヨーロッパにおけるWebブラウザのシェアによると、フィンランドの「Mozilla Firefox」のシェアは45.4%と群を抜いて高かった。ヨーロッパの平均は28%。Mozilla Japanは「おそらく国別ではフィンランドのシェアが最も高いだろう」と話している。なぜフィンランドではFirefoxが好まれるのか?
ヨーロッパは全体的にFirefoxのシェアが高く、ほかにポーランドやハンガリーが40%を超えている。Mozilla Japanは「ヨーロッパの各国はオープンソースソフトウェアについて理解が高く、政府の推奨などもあるようだ。また、反マイクロソフト的な姿勢もある」と語り、“国民性の違い”をFirefoxの高いシェアの理由に挙げる。
さらにMozilla Europe代表のトリスタン・ニトー(Tristan Nitot)氏は、ポーランドで40%超のシェアを獲得している理由について「ポーランドはインターネットのインフラが整うのが遅く、インフラの整備と Firefoxの登場がほぼ同じタイミングだった。Internet Explorerの市場が出来上がる前にFirefoxが登場し、受け入れられたようだ」と説明している。
ただ、フィンランドが世界一のシェアになっている理由については「分からない」という。フィンランドは高い教育水準で知られ、Linuxを生み出したリーナス・トーバルズ(Linus Torvalds)氏の出身地でもある。
ほかの地域のFirefoxのシェアは北米が21%、アジアが16.5%、オセアニアが31.1%など。日本のFirefoxのシェアは示していないが、Mozilla Japanによると10%強。ちなみに@ITへアクセスしたWebブラウザの直近のシェアを見ると、Firefoxは約17%、IEは約76%。
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