検索連動型広告最適化ツール「td サーチウェア」、欧州から日本へ本格上陸トレードダブラー TDテクノロジー発表

» 2008年02月19日 00時00分 公開
[谷古宇浩司,@IT]

 トレードダブラー TDテクノロジーは2月19日、検索連動型広告最適化ツール「td サーチウェア」のサービスを開始すると発表した。同ツールはテクノロジーワークス(本社英国)の検索連動型広告最適化ツール「BidBuddy」の後継版。トレードダブラー社(本社スウェーデン)が英テクノロジーワークスを買収したことで名称を改め、機能を追加して新たにリリースすることになった。

 国内ではトランスコスモスなどが「BidBuddy」を扱っている。オーバーチュアおよびグーグルの検索エンジンにおける検索連動広告の管理を自動化するのが基本機能だ。オーバーチュアとグーグルでは検索キーワードの入札ルールが異なるため、広告主(あるいはメディア代理店、SEMエージェンシー)が検索連動広告を統合的に管理するのは困難だった。同ツールはこのような問題を解決したことで、英国を中心にヨーロッパで広く使われるようになったとトレードダブラー社 プレジデント&CEO ウィリアム・クーパー氏は言う。検索キーワードの作成や入札価格の変更、出稿時間の設定、出稿済み広告の効果測定といった投資対効果の算出も可能。

トレードダブラー写真 トレードダブラー社 プレジデント&CEO ウィリアム・クーパー氏

 「td サーチウェア」で同社が強調するのは、キャンペーンの最適化機能だ。ユーザー動向(ユーザーの商品購入経路)の参照や、エンジン側のアカウント構造を変えずに独自のグルーピングを行いキャンペーンの最適化を図ることができる。

 トレードダブラー TDテクノロジー マネージングディレクター代表取締役社長 横田祐介氏によると、国内での検索連動型広告最適化ツールの使用率は「市場全体の20%程度」。検索連動型広告において、広告主が重視するのは一般的に広告のポジションだが、検索連動型広告最適化ツールの普及により、詳細なデータに基づいた効果的な検索連動広告の出稿手法が一般的になっていくと同社では予測する。

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