ヴイエムウェア、「サーバ仮想化はもう企業のサーバ導入における標準」VMware ESX Server 3i搭載サーバ機は春に続々登場

» 2008年02月25日 00時00分 公開
[三木泉,@IT]

 ヴイエムウェアは2月22日、東京都内で「VMware 仮想化ソリューションフォーラム」を開催、来日した米ヴイエムウェアのマーケティング担当バイスプレジデント、カーシィック・ラウ(Karthik Rau)氏は、VMware ESX Serverや関連製品の広がりに自信を見せた。

 「Fortune Global 500企業の85%がVMwareを使っている」(ラウ氏)。1社当たりの導入規模も急速に拡大しているとし、2003年にVMwareの試験導入を始めた、ある移動体通信会社が現在では1000以上の仮想サーバを稼働している例を示した。「この例が典型的だが、VMwareの利用は多くの企業におけるサーバ導入で標準とされるに至っている」とラウ氏は話した。

米ヴイエムウェア マーケティング担当バイスプレジデント、カーシィック・ラウ氏

 仮想化ソフトウェアの本格的な展開を始めつつあるマイクロソフトやシトリックスとの比較でも、ラウ氏は「当社のハイパーバイザは唯一、ソフトウェアよる仮想化をベースとしている」とし、セキュリティや信頼性の点で最も優れた仮想化プラットフォームだとの考えを示した。

 サーバベンダ各社が、自社のサーバ機にヴイエムウェアの軽量ハイパーバイザ「VMware ESX Server 3i」を組み込んで出荷する動きも、まもなく本格化する。VMware 仮想化ソリューションフォーラムでは、日本IBM、富士通、日立製作所などが試作機を展示した。富士通は「PRIMERGY RX300 S4」のESX Server 3iプリインストール版を今年第2四半期に出荷開始予定。日立は「HA8000-es RS210/RS220」にESX Server 3iを搭載したものを、5月末に出荷開始する。日本ヒューレット・パッカードも今年春に同様の製品を出荷すると見られる。ヴイエムウェアとサーバベンダの狙いは、VMwareの初期導入作業を簡便・迅速にできるようにすることで、より多くの企業ユーザーに、サーバ仮想化に踏み切ってもらうことにある。

富士通の参考展示。見えにくいが、矢印の部分はマザーボードにESX Server 3iがインストールされたUSBメモリが接続されている

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