マイクロソフトは2月29日、CRMアプリケーションの新バージョン「Microsoft Dynamics CRM4.0」日本語版を3月3日に発売すると発表した。
ホスティング型と社内設置型の2つの提供形態を用意した。顧客企業が両者の長所・短所を把握したうえで自社のIT戦略や展開方針に基づいて利用方法が選択できるようにしたと同社では説明する。
なお、同社は、ホスティング型の利点として「導入が容易」「メンテナンスが容易」「初期費用の低減」、弱点として「損益分岐点のタイミング判断の難しさ」「メンテナンスのタイミングがベンダ都合」「既存社内システムとの連携の困難さ」を挙げる。
初期導入やパイロット導入をホスティング型で行い、その後、社内設置型に移行するニーズが増えると同社では予測している。ホスティング型によって利用開始時のハードルを下げ、継続的利用を通じて定着・拡大を支援する狙い。そのため、ホスティング型で開発した機能や蓄積したデータを設置型へ簡単に移行できるよう設計した。ソースコードは同一のものを使用する。
ビジネスパートナーには、「SIパートナー」として、日立情報システムズなど9社、「BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)パートナー」として、ダンアンドブラッドストリートTSRなど4社がDynamics CRMホスティング事業に参画する。日立情報システムズは、Dynamics CRMの自社設置型、ハウジング(データセンター設置)型の事業を提供していたが、2008年夏を目処に、ホスティングサービス(月額サービス型)を開始する予定。
60以上の機能を追加した。同一サーバ上のDynamics CRMを複数カ国で利用できるよう多言語・多通貨に対応したほか、同一サーバ上に複数の企業システムを設置することが可能となった。
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