日本オラクル、BEAシステムズが顧客窓口を一本化BEA社員がオラクルに出向

» 2008年06月07日 01時00分 公開
[垣内郁栄,@IT]

 日本オラクルは7月1日、米国本社が今年買収した米BEAシステムズの日本法人の顧客窓口をオラクル側に一本化したと正式に発表した。BEAシステムズの製品の販売やサポートの窓口を日本オラクルに移管し、顧客からはオラクルとBEAが「ワン・チーム」に見えるようにするという。

 日本BEAシステムズの営業、コンサルティング、技術担当の社員は順次、日本オラクルに出向し、オラクル社内で既存顧客や新規顧客の対応を行う。最終的にはBEAシステムズのほとんどの社員が日本オラクルに出向する予定で、日本オラクルは「3桁の出向者数になるだろう」としている。

 日本オラクルはこれまで、米国本社が買収した企業の日本法人を「日本オラクルインフォメーションシステムズ」(OIS)に統合する戦略を採ってきたが、BEAシステムズについては「OISへの統合は視野に入っていない」(日本オラクル)という。「顧客から見てBEAシステムズという名前を残した方がいいという判断」(日本オラクル)のほか、税務上の理由もあり、BEAシステムズを法人として当面は残すという。

 また、BEAシステムズの代表取締役社長だった志賀徹也氏が社長を退任し、7月1日付で新たに日本オラクルの副社長執行役員 システムテクノロジー営業統括本部長に就任する人事も発表された(下記はオラクルの遠藤社長、志賀副社長のメッセージ)。志賀氏はオラクルのデータベース製品、ミドルウェア製品を統括する。

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