セプテーニ・アイの新規事業部署

「ひねらん課」が生み出したマルチデバイス対応技術

2008/08/08

 セプテーニの100%子会社で新規事業の支援、開発を行うセプテーニ・アイは8月8日、PC用のWebページをiPhone 3GやゲームデバイスのWebブラウザ向けに最適化するパッケージ製品「マルチデバイス対応Webページ制作パッケージ」の提供を開始すると発表した。同パッケージはセプテーニで新規事業を行う「ひねらん課」が開発した。

 セプテーニ・アイは、情報処理推進機構(IPA)の未踏ソフトウェア創造事業(2006年度)に採択された経験がある大学院生が設立したコマ・システムズと協業した。マルチデバイス対応Webページ制作パッケージは、このコマ・システムズが開発したJavaScript技術を組み込んで、完成させた。

 同パッケージは、元のWebページのHTMLをこのパッケージに読み込ませることで、各デバイスの画面サイズなどに最適化されたWebページを出力できる。ひねらん課によると「CSSやスタイルシートをデバイスによって自動変換するコンバータとして機能する」という。

 iPhone/iPod touchのほかにプレイステーション 3(PS3)、プレイステーション・ポータブル(PSP)、Wii、各種スマートフォンに対応する。Flash動画を表示できないiPhoneでアクセスしたら、代わりにQuickTimeの動画を用意するなどの操作もできる。

 同社のひねらん課は期間限定で新規事業を生み出す部署。基本的にメンバーは1人。半年で新規事業のアイデアを固め、その後の半年で事業化、さらに半年で単月黒字、累損を一掃することが期待されている。

 価格は150万円(税別)から。セプテーニ・アイは2008年9月末までに10件の受注を目指す。

(@IT 垣内郁栄)

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