米サン、OSSのデスクトップ向け仮想化ソフトの最新版法人向けサポートサービスも提供開始

» 2008年09月05日 00時00分 公開
[西村賢,@IT]

 米サン・マイクロシステムズは9月4日、オープンソースのデスクトップ向け仮想化ソフトウェアの最新バージョン「Sun xVM VirtualBox 2.0」を発表した。同時に、エンタープライズユーザー向けに年間30ドルで24時間のサポートサービス「Sun xVM VirtualBox Software Enterprise Subscription」を開始した。

 xVM VirtualBoxはホストOSとしてx86向けのWindows、Linux、Mac OS X、Solaris、OpenSolarisをサポートするハイパーバイザ。新バージョンからはWindows Vista、RedHat Enterprise Linuxの64ビット版もサポートする。また、Mac OS XとSolarisでは、特にAMDのプロセッサを利用した場合にネットワークのスループットが向上しているという。

 xVM VirtualBoxは2008年2月に同社が買収した独イノテックのソフトウェアを、サンの仮想化製品ラインに統合したもの。これまでに650万ダウンロードを数えるという。

 同社はxVMシリーズとして、管理用の「xVM Ops Center」、サーバ向けの「xVM Server」、シンクライアント向け仮想デスクトップの「Sun Virtual Desktop Infrastructure Software」をそろえている。xVM VirtualBoxは、既存のOS環境上にターゲットOSをインストールして、開発・テスト環境を整える目的で使えるほか、クライアントPCのOSマイグレーションに使うなどの利用方法がある。

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