トレンドマイクロの対策ソフトをバッファローが搭載

単体でウイルス検出とデータ暗号化を実施するUSBメモリ

2008/09/30

 バッファローは9月30日、トレンドマイクロのUSBストレージ用ウイルス対策ソフトウェア「Trend Micro USB Security for Biz」を内蔵したセキュリティUSBメモリ「RUF2-HSCUWシリーズ」を発表した。

usb01.jpg RUF2-HSCUWシリーズ

 バッファローは2008年2月に、保存するすべてのデータを、AES256ビットで自動的に暗号化する機能を備えたUSBメモリ製品「RUF2-HSCWシリーズ」を発表している。今回発表したRUF2-HSCUWシリーズは、同製品にトレンドマイクロのUSBストレージ組み込み型のウイルス対策製品、Trend Micro USB Security for Bizを搭載したものだ。これにより、PC側に暗号化ソフトやウイルス対策ソフトをインストールしなくても、USBメモリ単体でデータの暗号化とウイルス検出を実行できる。

 PCに同製品を接続すると、ウイルス検出ソフトが自動的に常駐し、USBメモリに書き込まれるファイルを常時監視する。もしファイルからウイルスを検出すると、警告画面を表示し、ファイルを隔離する仕組みだ。パターンファイルは、インターネットに接続されたPCで使用された際に更新する。

 トレンドマイクロが毎月まとめている感染報告ランキングによると、2008年2月以降、USBメモリを媒体として用いるウイルス「MAL_OTORUN1」が上位に登場し続けているという。今回の製品は、USBストレージが運搬役となってウイルスが拡散するリスクに対策するものだ。

 なお、専用の管理設定ソフトウェア「Secure Lock Manager」を組み合わせれば、パスワードの長さや利用する文字列、認証失敗時のロックといったポリシーを適用し、自社のルールに沿ったUSBメモリの運用が可能になるという。

 RUF2-HSCUWシリーズの価格はオープンプライスだが、店頭予測価格は1GBモデルが9800円、2GBモデルが1万4800円、4GBモデルが1万9800円、8GBモデルは2万4800円。10月下旬に販売を開始する。

(@IT 高橋睦美)

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