エントリーモデルは2万円台

日本HP、Linuxベースの独自OS搭載シンクライアントを発売

2008/10/01

hp01.jpg HP t5545 Thin Client

 日本ヒューレット・パッカードは10月1日、シンクライアントの新製品2機種を発表した。ネット端末として単体での利用や、同社のシンクライアント関連ソリューションでのアクセス端末としての利用を想定している。エントリーモデルの「HP t5545 Thin Client」(税抜き2万8000円)はLinuxベースの独自新OS「HP ThinPro」を搭載。スタンダードモデルの「HP t5630 Thin Client」(税抜き4万6000円)はWindows XP Embeddedを搭載する。直販営業や代理店経由で10月2日から販売を開始する。オンラインストアでは10月中旬に販売開始を予定。

 独自の新OS、HP ThinProは、ネットワーク越しのモジュラーアップデートが可能。ターミナルエミュレータ「TeemTalk」を搭載したほか、ブラウザにFirefox3を搭載。RDP、ICAプロトコルに加え、Windows、Citrix、メインフレーム、UNIXの各サーバや、Webアプリケーションなどに対応する。

 Windows XP Embeddedモデルは、Windows XP対応のアプリケーションが利用可能で、スタンドアローンのPCとしても利用できる。転送データを170:1の高圧縮率でエンコードする「HP Remote Graphics ソフトウェア」に対応し、動画などの大容量データも高速転送ができるという。

 プロセッサは2モデルとも共通でVIA Eden 1GHz。メモリはLinuxベースのものが512MB、Windowsベースのものが1GB。ビデオ出力用にDVI-D端子とD-sub端子を備え、2画面同時出力もできる。シリアル・パラレルのレガシーポートのほか、USBポートを6ポート用意。USBの2ポート分はユーザーのみアクセス可能な「セキュアUSBコンパートメント」に収納され、無線LANモジュールやUSBドライブを安全に利用できるという。

 本体サイズは52.07(幅)×215.9(奥行き)×209.55(高さ)ミリ、重量1.54キロ。

 日本HPは2005年6月からシンクライアント、ブレードPCなどを用いたリモートクライアントソリューションを展開している。

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(@IT 西村賢)

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