VB、C#、Ruby、Pythonも利用可能に
Silverlight 2、来週ダウンロード提供開始へ
2008/10/10
マイクロソフトは来週中にもRIAランタイムの「Microsoft Silverlight 2」のダウンロード提供を開始する。10月10日に都内で開いた記者会見で発表し、機能概要を説明した。
Silverlight 2はRIA構築プラットフォームとしてWebブラウザ向けプラグインとして提供される。Windows、Mac OS Xの主要Webブラウザに対応する。Linux向けとしては、ノベル、マイクロソフトの技術協力を得て活動しているOSSのMonoプロジェクトがSilverlightのオープンソース版、「Moonlight」の提供を予定している。また、モバイル端末ではWindows MobileとSymbian OS(S40、S60)でのサポートがアナウンスされており、すでにWindows Mobile版ではSliverlight 2ベースのものが稼働しているという。
.NETのサブセット環境を提供
マイクロソフトでは、Webブラウザ単体でアプリケーションを実行できるフレームワークとして「ASP.NET AJAX」を、逆にローカルPCでネイティブ実行できるフレームワークとして.NET FrameworkのWPF(Windows Presentation Framework)を提供しているが、Silverlightは、そのちょうど中間に位置するフレームワーク。マルチメディア再生やGUIコントロールなど、Webブラウザ以上の表現力が求められる用途で、クロスプラットフォーム、クロスブラウザでの提供が求められる場合に有効なフレームワークとなる。ボタンやスライダバーなどGUIコントロールは40種以上提供する。
Silverlight 2では、.NETのサブセットを搭載している。バージョン1のSilverlightでは、JavaScriptのみのサポートだったが、Silverlight 2からは、.NETのCLRおよびDLRにより、Visual Basic、C#、IronRuby、IronPythonの利用が可能になった。プレゼンテーション層を規定するXMLベースのマークアップ言語「XAML」についても、SilverlightのXAMLはWPFのXAMLのサブセットとなっている。XAMLを含むプロジェクトファイルはVisual Studio、Expression Blendの双方から開くことができ、画面やボタンをデザインするデザイナと、ロジックをコーディングする開発者の連携がスムーズに行えるという。
マルチメディア再生機能を強化
新たに、H.264やAACといったフォーマットをサポートするDRM(デジタル著作権管理機能)、「Microsoft PlayReady」を搭載する。バージョン1のSilverlightではWindows Media DRMを用いていたため、DRM付き動画をMac OS X上で再生ができないという課題があったが、Silverlight 2によってクロスプラットフォームでのDRM動画ストリーミング環境が整うことになる。ストリーミングでは、IIS7との組み合わせでWebプレイリストやネットワークの回線状況に応じて適切なビットレートで再生する「アダプティブストリーミング」の機能が利用できる。
「Deep Zoom」と呼ぶAPIも新たに追加した。ビットマップ画像を用意するだけで、マウスホイールを使ったスムーズな拡大・縮小によるインターフェイスを実現できるという。例えばサムネイルを大量に並べた全体表示の画面から、ユーザーのアクションによってより小さな部分へと拡大率を連続的に上げていく、というアプリケーションが作成できる。
Silverlightはアドビ システムズのFlashやFlex、サン・マイクロシステムズのJava FXと競合する技術。DRMやコーデックなどマルチメディア関連で課題があるものの、強力なRIAフレームワークへと進化しつつあるHTML 5+JavaScriptとも技術的には競合する。
Silverlightの強みは.NETと同等のスキルセットやツールで開発ができること。すでに.NET開発を取り入れている企業であれば、比較的容易にSilverlight対応のアプリケーションを開発できる。
国内ではこれまでにUSENが提供する無料動画サービス「GyaO」でSliverlightが採用されているほか、10月10日には、ビッグローブ、楽天、ヤフーなど国内企業7社がSilverlight 2を活用したサービスやアプリケーションを展開していくと発表した。
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