クラウドサービスでSLA提供へ
GmailはExchangeサーバの10倍の信頼性、グーグル
2008/10/31
米グーグルは10月30日、これまで企業向けの有料版サービス「Google Apps Premier Edition」のGmailでのみ提供していたSLA(Service Level Agreement)をGoogle Calendar、Google Docs、Google Sites、Google Talkにも適用すると発表した。99.9%のアップタイムを保証する。1カ月を30日とすると、1カ月間のダウンタイムは43.2分以下となる。
月間のアップタイムが99.9〜99.0%の範囲になってSLAの条件を満たさなかった場合には3日間のサービス無償延長を提供する。延長期間は99.0〜95.0%の場合に7日間、それ以上の場合には15日間となる。
サービス開始をアナウンスするブログエントリの中で同社エンタープライズ担当のプロダクトマネジメントディレクターのマシュー・グロツバーク氏は、外部の調査会社Radicatiグループの結果を引用し、オンプレミス型のメールソリューションのダウンタイムはGmailと比較して長いと指摘している。オンプレミス型の場合、メールサーバのメンテナンス作業などのための計画的な停止時間は36分から90分間、これに加えて30〜60分間の予定外のダウンタイムがあるという。予定外のダウンタイムの数字だけで見てもGmailは「自社で運用しなければならないノベルのGroupWiseの2倍、マイクロソフトのExchangeベースのソリューションの4倍の信頼性だ」(グロツバーク氏)という。これに、オンプレミス型では不可欠の計画的ダウンタイムも入れると、GmailはGroupWiseの4倍、Exchangeベースのシステムの10倍にまで信頼性の差は開くという。さらに、サーバやソフトウェアライセンス、それらの維持・運用、技術スタッフの人件費まで含めて考えると、Google Appsを選ぶほうが、企業ユーザーは、より多くの時間と予算を本業に振り向けることができる、としている。
グーグルが公開したメッセージングソリューションの平均的ダウンタイムの比較。水色が予定外のサービス停止、オレンジが予定されたダウンタイム「われわれは毎日、あらゆる瞬間、あらゆるサーバに対するあらゆるユーザーのリクエストを計測している。ミリ秒単位の遅延も記録している。昨年、コンシューマー、ビジネスユーザー、すべてのユーザーに対してGmailは99.9%以上の時間で利用可能だった。大多数のGmailユーザーは、ほとんど問題なく、一切のダウンタイムを経験していない」(グロツバーグ氏)。2008年8月に報じられた大規模なサービス停止事故については例外だとしつつ、同氏は「8月のサービス停止も含めてすべてのデータを平均すれば、Gmailは去年1年間を通して1カ月間に10〜15分のダウンタイムになる」と説明。この数字のほとんどは数秒の停止を寄せ集めたものなので、数分や数時間のダウンタイムを経験したのは、ごく少数のユーザーに限られるという。クラウド上で起こる事故は、たとえそれが全体の規模からすると小さなものであっても、その規模に不釣り合いな大きな注目を集め、すぐにニュースの見出しになるものだとしている。
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