日立システム、Nexawebを基にした総合RIAソリューション

Java/XML/AjaxベースのRIAをハード／ミドルウェアとともに

2008/11/25

　日立システムアンドサービスは11月18日、RIA／リッチクライアント・システムを短納期・低コストで提供することを目的とするソリューション「RIA Eco Pack」の提供を開始した。

　RIA Eco Packは、日立製作所のアプリケーションサーバ「Cosminexus」やデータベースサーバ「HiRDB」、帳票製品「EUR」などのエンタープライズ向けWebアプリケーション開発用ミドルウェア群を使ってWindows Server 2008上に構築する。サーバのハードウェアとしては、同じく日立製作所の「HA8000/TS10BH」を使う。

　RIA Eco Packの「RIA」は、日本ネクサウェブの「Nexaweb」のことで、これによってVBやExcel、ホストなどの既存資産の最適化や新規RIA開発が行える。Nexawebは、サーバプッシュやリアルタイム通信機能を提供するJava/XML/Ajaxベースのエンタープライズ向けRIA技術。最近、日本ネクサウェブも既存資産のRIA変換ソリューション「Nexaweb Advance」の提供を開始したばかりだ。また、フレームワークには、日立システムアンドサービスの「Extended Struts for Nexaweb 2」を採用し、Strutsアプリケーションとの連携も行える。

　RIA Eco Packの「Eco」は、テンプレートを画面遷移を含めて用意していることや、日立グループの「環境情報表示制度」適合製品群を中心に構成していることによる開発／保守効率の良さを表している。また「Pack」は、従来のRIA製品には珍しく、ハード／ミドルウェアまでもパッケージングするという意味。RIA Eco Packはハード／ミドルウェアを含めた総合的なRIAパッケージング・ソリューションであることが特徴だ。

　価格は見積もりベースで、ハードウェア・ミドルウェアの価格に加えて、作りたい画面の機能を選んで行う。選べる機能には、一覧検索、詳細検索・登録、一覧検索の加工表示、詳細検索・登録の加工表示・加工登録、サーバプッシュ／リアルタイム通信機能、Javaライブラリを使ったチャート機能（ガントチャートやマトリックスチャート）、Web上でExcelのようにセルの入力や結合、計算が可能なテーブル機能などがある。

　またオプションとして、オペレーションマニュアル作成、認証基盤連携、データベースバックアップ、運用監視、バッチ処理作成・バッチ連携、外部システム連携、負荷分散、セキュリティ（SSL）、データ移行などの機能も追加できるという。