NEC、新オフィスビルを建設 CO2半減目指すソフトウェア開発部門が入居予定

» 2008年11月25日 00時00分 公開
[垣内郁栄,@IT]

 NECは11月25日、同社玉川事業場(川崎市中原区)内に、新しいオフィスビル「NEC玉川ソリューションセンター」(仮称)を建設することを決め、本日着工したと発表した。システムやオフィス設備の省電力化によって従来のオフィスと比べてCO2排出量を50%削減することを目指す。

 同事業場内の竣工70年のオフィスビルを建て替える。竣工は2010年4月の予定で、建設面積は約4400平方メートル、延床面積は4万8500平方メートル。12階建てで高さは54メートル。同社のソフトウェア開発部門を中心に約4000人が働く予定だ。

「NEC玉川ソリューションセンター」(仮称)の予定図

 新オフィスビルの特徴はエコロジー対応。オフィス内のITシステムについてはペーパーレス化やTV会議、Web会議システムを活用し、オフィスの環境負荷の削減を目指す。シンクライアント採用や、サーバ・ストレージの集約も行う。

 建物については太陽の光を最大限使うことができるようデザイン。加えて、一部でLED照明を採用するなど効率の高い照明器具を使用する。超節水型の便器、雨水の利用、夜間電力による蓄熱システム、外気を利用した冷房システムなども使う。リサイクル対応型のタイルカーペット、木くずから作った資材を床材や建具に使うなどの配慮も行う。

 NECはこれらの取り組みによって、ソフトウェア開発部門がこれまで入っていたオフィスビルと比べて、新オフィスビルはCO2排出量を50%削減できるとしている。立て替え費用は約140億円だが、従来のオフィスビルと比べて、システムや部門の集約、管理費用の低下などで年間10億円以上のコスト削減ができると見込んでいる。

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