現役エンジニアが面談する人材紹介サービス、KLabキャリア開始スキルは、無償のプログラミングテストで判断

» 2009年01月05日 00時00分 公開
[荒井亜子,@IT]

 携帯電話向けサービスを提供するKLabは1月5日、ITエンジニアに特化した人材紹介事業「KLabキャリア」を1月にスタートしたと発表した。

 KLabキャリアは、KLabが運営するITエンジニアに特化した人材紹介サービス。KLabが持つIT技術研究開発のノウハウや技術者の情報を生かし、企業とエンジニアのマッチングを行う。具体的には、KLabキャリアの登録者に対し、キャリアアドバイザーとの面談を行い、KLabキャリアが用意したオリジナルの無料テストを実施する。その後、本人合った求人案件を紹介する。

 KLabキャリアの特徴は大きく2つ。1つは「Wアドバイザー」制度。Wアドバイザーとは、候補者1人に対し、キャリアアドバイザーとTechアドバイザーが1人ずつ就く2人体制のキャリアコンサルティング制度。キャリアアドバイザーは、候補者から転職の目的、将来のビジョン、考え方などを引き出し、能力と人間性を把握する。一方Techアドバイザーは、候補者のテクニカルスキルを的確に把握する。一般的にキャリアコンサルタントは、必ずしもIT技術に精通していない。求職者は自分のキャリアを非技術者に対し平易に噛み砕いて説明するストレスから解放され、自身のスキルをより正確に認識してもらえる可能性が高まる。Techアドバイザーは現役エンジニアとのこと。

 2つ目は、無償の「プログラミングテスト」。面接や職務経歴書だけではプログラミング能力を判断することが難しい。そのため、KLabがプログラミングの問題を出題し、候補者のコーディングのセンスを計る。テスト結果はTechエンジニアが分析する。KLabは「デザイナーの採用では、作品を見て判断するが、プログラマの採用ではコーディングを見ることなく合否を出すことが多い」と説明する。また、テストの実施が経験年数の少ない求職者にとって、経験値ではなくポテンシャルで評価されるチャンスにつながると考えている。

 KLabキャリアの案件数は、現在300件程度とのこと。まずは、案件数に見合った登録者数の獲得を急ぐ。

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