短期間で実施が可能に

IPA、暗号アルゴリズム確認制度を追加

2009/01/16

 IPA(独立行政法人情報処理推進機構)は1月16日、暗号モジュール試験・認証制度(JCMVP:Japan Cryptographic Module Validation Program)に新たに「暗号アルゴリズム確認制度」を追加したと発表した。これは暗号モジュール認証プロセスの一部であった暗号アルゴリズム確認を、独立して実施するもの。

 JCMVPは、暗号モジュールに暗号アルゴリズムが適切に実装されていることを確認するとともに、暗号鍵やパスワードといった重要情報のセキュリティが確保されていることを試験、認証する制度。2007年4月1日から運用している。試験機関が実施した暗号モジュールの試験結果を認証機関であるIPAが検証し、適正であると判断した場合に暗号モジュール認証書を発行する。

 暗号モジュール試験では、暗号アルゴリズムが適切に実装されていることを確認するほか、暗号モジュールがセキュリティ要求事項(暗号鍵管理、自己テストなど)を満足していることを、ドキュメントレビューやソースコードレビュー、実機の動作試験で確認する。こうした包括的な試験に対して、今回加わった制度では、このうち暗号アルゴリズムの実装確認についてだけ行う。これは専用のツールを用いて1週間程度と短期間で実施できるという。IPAでは、今回の確認制度追加によりJCMVPが利用しやすくなり、今後IT製品に搭載される暗号機能の信頼性向上につながっていくと期待しているという。

ipa01.png 認証の流れ

(@IT 西村賢)

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