オムニチュアは1月21日、Webサイトに掲載するコンテンツやプロモーションの効果向上を支援するSaaS型のアプリケーション「Omniture Test&Target」を提供開始したと発表した。閲覧者のセグメント別に複数のコンテンツ、プロモーションを提示して、どのコンテンツが最も効果が高いかなどが分かる。同社は効果的なマーケティング活動につなげることができるとしている。
Test&Targetは、複数のコンテンツ、プロモーションを閲覧者に提示し、その効果を測る「Test」と、その結果から提示するコンテンツ、プロモーションを決める「Target」の2つの機能がある。対象は全閲覧者以外に、ログイン情報などから性別や新規ユーザー/既存ユーザー、前回訪問時のアクション別、検索リファラー、Webブラウザ、キャンペーンIDなどを取得して、セグメント化できる。
Test&Targetを使うことで、例えば2つのプロモーションコンテンツを用意し、男女別の関心度を測ったり、さらに女性の中でも20歳代と30歳代の興味の違いや、最終的な売り上げや資料請求などのコンバージョンを測ることができる。2つのコンテンツを比較するA/Bテストと、複数のコンテンツを組み合わせた場合の効果を測定する多変量テストの2つが可能。要素数によって組み合わせが膨大になる多変量テストでも、最小の組み合わせで結果を導き出せるように自動で計算される。
コンテンツをテストするのはWebサイトの中に設置する「mbox」と呼ぶ領域。Webサイトに簡単なJavaScriptコードを埋め込むことで、mboxとして機能し、Test&Targetからコントロール可能になる。Webベースの管理画面から閲覧者のどのセグメントを測定の対象とするかや、キャンペーンコンテンツの管理が可能。設定した指標に基づいて結果がレポートされる。
オムニチュアの代表 尾辻マーカス氏は「マーケターにとって必要なのはセグメント別にキャンペーンの結果を測ること。それによって一番刺さるプロモーションを配信できる」と説明。同社 マーケティング&チャネルプログラム ディレクターの水嶋ディノ氏は「より細分化されたセグメントを発見できる」とTest&Targetを説明し、「プロジェクトではなく業務プロセスとしてテスト、セグメンテーション、ターゲティングを行うことでコンバージョン効果がどんどん上がる」と話した。
Test&Targetは、mboxの閲覧回数による従量課金制で、価格は見積もりベース。「SiteCatalyst」など同社の他製品の利用は必須ではないが、組み合わせて使うことで効果のアップが期待できるという。
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