ウルシステムズとジャストシステムは2月26日、企業向けドキュメントソリューション分野で協業し、新ソリューション「ドキュメント・インテリジェンス」を共同開発したと発表した。
ドキュメント・インテリジェンスは、非定型文章をナレッジとしてデータベース化するためのソリューション。ジャストシステムのエンタープライズサーチソリューション「ConceptBase Enterprise Search 1.1」と「Excel 文書構造化オプション 1.0」をベースに、ウルシステムズがテンプレートやコンサルティングを組み合わせて、ドキュメント・インテリジェンスソリューションとして提供する。
ドキュメント・インテリジェンスでは、ウルシステムズが用意する「企画書」や「議事録」といったテンプレートにあらかじめメタデータ(属性情報)が登録されている。従って、利用者はそのテンプレートを用いてドキュメントを作成するだけで、検索で有効なメタデータを専用の「ドキュメントデータベース」に登録することができる。
このドキュメントデータベースには、テキストデータの内容だけでなく、プロジェクト名や初版作成者、対象業務、初版作成日、作成フェイズなどの情報が登録されているため、検索時の絞込みが非常に容易になるという。「各ドキュメントから抽出した属性情報を利用して、ドキュメント同士を可視化することで、新しい切り口の発見の発見にもつながる。また、メタデータをドキュメント作成時に自動的に行えるので、利用者と管理者の工数削減を実現している」(ウルシステムズ担当者)とした。
具体的には、製薬会社の研究開発資料やSIerの要件定義書といった、日々バージョンが変化していくようなドキュメントの管理において、特に効果を発揮するとした。また、営業の顧客情報管理においても、新しい顧客分野開拓にも利用できるという。両社では、3年間で50社への導入を目指す。
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