クラウド市場は2012年に420億ドル規模に、IDC今後は加速度的にビジネス利用増

» 2009年03月06日 00時00分 公開
[西村賢,@IT]

 調査会社のIDCは3月5日、2012年までにクラウドコンピューティングへの投資は今後4年で約3倍になり420億ドルに達するという予測を明らかにした。これはIT投資の25%に相当する額で、IDCでは今後加速度的に増えていくだろうとしている。特に、現在のコスト削減圧力によって、クラウドコンピューティングのビジネス利用は促進されるとしている。

 日本を除くアジア・太平洋地域の696人のCIOやIT管理者に対して同社が行った1月の調査によれば、回答者の11%がクラウドベースのソリューションを利用しているほか、41%は評価中、もしくは試験運用中と答えた。一方、17%の回答者がクラウドコンピューティングを「有望な技術」としながらも、「まだ十分なサービスがない」と評価している。

 否定的な意見も多く、「ほとんどはベンダによるハイプ」(8%)、「昔からあるコンセプトの言い換え」(18%)、「判断するには未熟で時期尚早」(22%)など、約半数の回答者はクラウドコンピューティングの現状に対して懐疑的であることが判明した。

現在のクラウド・コンピューティングに対する見方 出典:IDC

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