あらゆるアプリケーションに対応
ヴイエムウェア、社内クラウド実現に向け「vSphere 4」を発表
2009/04/22
ヴイエムウェアは4月22日、サーバ仮想化ソフトウェア群のメジャー・バージョンアップを発表した。「VMware Infrastructure 3」(VI3)の後継となる新製品は、「vSphere 4」と命名された。
米国における日本時間4月21日の発表を受け、ヴイエムウェアの日本法人が22日に都内で開催した記者発表で、代表取締役社長の三木泰雄氏は、「企業がシステムを社内クラウド化して使うための製品」とvSphere 4を表現した。
ヴイエムウェア 代表取締役社長 三木泰雄氏米ヴイエムウェアは「Cloud OS」という表現も使っているが、グーグルやアマゾンなどが提供しているパブリック・クラウドサービスと同じような土俵に立とうという意図は同社にはない。企業がまず社内クラウドを構築し、その延長線でピーク対策や災害対策などのために、サービス品質やセキュリティの確保された形で外部の業者を活用するような将来の姿につなげていくのが目的。
社内クラウドを実現するために必要なのは「あらゆるアプリケーションに対応できること」(三木氏)。大量の演算リソースを要求するアプリケーションや、データベースのようにI/O負荷の高いアプリケーション、ミッションクリティカルなアプリケーションがx86サーバ仮想化に適さないと考える人々はまだいる。これらの懸念あるいは疑念を払拭(ふっしょく)するために、vSphere 4では数々の機能強化が図られた。
まず、ヴイエムウェアはハイパーバイザ「VMware ESX 4.0」の拡張性を高めた。VMware ESX 4.0では仮想マシン当たり最大8個のCPU、255GBのメモリを割り当てることができる。また、個々の仮想マシンの仮想I/Oに特定の物理ポートを直接割り当てる機能などにより、IOPS(1秒当たりI/O)は従来の2倍の20万以上に向上した。仮想マシンの稼働を止めずにCPUおよびメモリを追加することもできるようになった。ストレージ領域(LUN)もオンデマンドで拡張できる。
「現在」とあるのはVI3の数値、「2009」となっているのはvSphere 4のものだまた、vSphere 4における主な新機能の1つであるVMware FTは、仮想マシンレベルでの完全無停止フォールトトレランスを実現する。従来FT専用のサーバハードウェアを使用するしかなかったノンストップ・オペレーションを、ソフトウェアで安価に実現できる。このほかStorage VMotion、Data Recovery、vShield Zones、vNetwork Distributed Switchなどの新機能を搭載し、管理性を向上している(機能と製品パッケージに関する詳細は別記事に掲載)。
ヴイエムウェアはvSphere 4で、中堅・中小企業対策も強化した。従来も一般向けエディションのインストール台数を制限することで価格を抑えたパッケージが存在したが、今回は明確に中堅・中小企業をターゲットとした「Essentials」「Essential Plus」の2エディションが設定された(機能と製品パッケージに関する詳細は別記事に掲載)。複数サーバにまたがるサーバ仮想化環境が利用できて、1CPU当たりに換算すると約2万円からの設定だ。Essential PlusにはVMware HAや統合バックアップ機能も搭載。中堅・中小企業に「Always On IT」(ダウンしないIT)を提供するという。
新製品は第2四半期中に出荷開始する。国内における施策として、三木氏はサポート要員の増員、ソリューションごとのトレーニングの強化、VI3ユーザーに向けた優待プロモーションなどを挙げた。米国で展開している「ギャランティプロモーショナルプログラム」の国内提供も行うという。これは一定の条件を満たす企業を対象にヴイエムウェアがサーバ仮想化コンサルティングを実施、サーバ機の固定費を50%削減できるまで、企業はコンサルティング料を支払う必要がないというものだ。
情報をお寄せください:
- Oracle VM上でRACを利用する(4) (2010/3/16)
最終回として、Oracle VM上にOracle RACをインストールする準備のために必要な残りの作業を紹介する - 日本IBM、クラウドで広がる新たな世界とは (2010/2/22)
全社を挙げてクラウドを推進すると宣言した日本IBM。同社の目指す企業ITの姿とは - 無停止環境を実現するVMware FTとは (2009/12/17)
VMware vSphere 4には、サーバ機に突然の障害が発生しても、無停止で稼働を継続できる機能が加わった。これを解説する - クラウドサービスとは何か (2009/12/15)
クラウドサービスをめぐるさまざまな動きをピックアップして解説する連載の第1弾。「クラウド」をどう理解すればいいのか
|
|
スポンサーからのお知らせ
- - PR -
| 「いつかは壊れるサーバ」そんな故障に 迅速で安価に手軽に対応する方法とは? New! |
| 「特権ユーザー」の事件を防げ! 万能権限を持つユーザーの管理方法とは? New! |
| 仮想環境の構築とデータ保護の特効薬?! 実績と信頼性の高いパッケージで安心運用 |
| 仮想環境のバックアップもこれまでどおり 「まるごと取ってまるごと戻す」簡単運用 |
| おばかアプリ選手権、第4弾開催中!! ムダにカッコよくてくだらない作品求ム! |
| 社内ファイルサーバを“クラウド”に統合 VPN直結「クラウド型ストレージ」を紹介 |
| その数、なんと400台以上! グループ内 サーバの「統合管理」によるメリットは? |
| 美人!? まあまあ? 気になる いやし系!! PV急増で「美人時計」がとった手段とは? |
| 進化を続ける富士通ストレージETERNUS DX 製品開発者の自信を裏付けるものとは何か |
| 運用管理の課題を“2つの観点”から分析 ユーザー満足度の高い「仮想環境」とは? |
お勧め求人情報

**先週の人気講座ランキング**
〜CCNA編〜
| ◆ | TomcatやJBossなどAPサーバ環境に関する 情報を集約! “業務”用APサーバ大百科 New! |
| ◆ | 一気に解説! 最新のクラスタストレージ 「RAIDを超えたストレージ基準」……など New! |
| ◆ | クラウド的ユーザー体験の変化は脅威か? 仮想化技術を使いこなす運用管理術を紹介 New! |

| ◆ | 上司や部下、部署内メンバーとの情報共有 を“ガラッ”と変えるコラボツールとは? New! |
| ◆ | おばかアプリ選手権、第4弾開催中!! ムダにカッコよくてくだらない作品求ム! |
| ◆ | 社内ファイルサーバを“クラウド”に統合 VPN直結「クラウド型ストレージ」を紹介 |

| ◆ | Twitterのアカウントはなぜ突破された? メールによる新手の攻撃手法とその対策 |
| ◆ | もう仮想化のお試しフェイズは終わりだ! Hyper-V 2.0が基幹システムも仮想化 |
| ◆ | 美人!? まあまあ? 気になる いやし系!! PV急増で「美人時計」がとった手段とは? |

| ◆ | クライアント企業から求められる人材 ⇒IT技術と経営戦略を併せ持つ「戦略家」 |
| ◆ | .NET編集長が実践する「技術情報検索術」 サンプル・コードを簡単に探す“技”は? |
| ◆ | 業務効率と情報セキュリティ対策を両立! 手間なく確実に機密情報を守る方法とは? |

| ◆ | 進化を続ける富士通ストレージETERNUS DX 製品開発者の自信を裏付けるものとは何か |
| ◆ | 運用管理の課題を“2つの観点”から分析 ユーザー満足度の高い「仮想環境」とは? |

| ◆ | 【CTC事例】約30の基幹システムを統合! 膨大なバッジジョブを制御した方法は? |
| ◆ | 仮想化すればコストは削減できるか? 仮想化に必要な「3つの視点」を解説する |
| ◆ | その数、なんと400台以上! グループ内 サーバの「統合管理」によるメリットは? |







