唐突な機能変更に困惑

Twitterはアンフェア――開発者が非難

2009/04/23

 ソーシャルネットワークアプリケーションの開発者であるジェシー・ステイさんがブログへの投稿で米Twitterを非難している。何の前触れもなく各種の変更を繰り返すTwitterに開発者は振り回されているのだという。

 ステイさんは「Twitterに関する自らのアドバイスに私も従うべきだった」と題した4月21日付のブログ投稿において、Twitterが自動フォロー(Autofollow)機能を打ち切り、ユーザーがフォローできるアカウント数を1日1000件に制限するポリシーを定めたことに言及し、「開発者の足をすくうようなやり方だ」と不満を表明している。ステイさんは以前にもTwitterの姿勢に異議を唱えたことがある。

 ステイさんは今回、最新のブログ投稿で次のように述べている。

 「ちょうど1年ほど前、私はTwitterの開発プラットフォームから開発者が離れていっていることに言及した。そして、開発者が離れていくのは、Twitterが何ら警告もなしにやたらと機能の削除や変更を繰り返し、開発者を廃業に追い込むようなポリシーの変更を平気で行っているからだと指摘した。私はほかの開発者らに対し、Twitterを中心に据えたビジネスモデルの構築には注意するよう呼び掛けた。それはリスクの高い選択であり、ほかのプラットフォームよりもはるかに危険が大きいと訴えたのだ。どうやら私も、この自らのアドバイスに従っておくべきだったようだ」

 ステイさんはTwitterに対し、明確なサービス規約を定めるよう求めている。ステイさんによると、自ら開発したSocialTooサービスもTwitterの意思決定の影響をもろに被るのだという。

 ステイさんはブログで次のように続けている。

 「今日Twitterは再び、開発者の足をすくうような行為に及んだ。まったく何の通知もなしに、次のような発表を行ったのだ。私の言葉で分かりやすく言い換えれば、その発表の内容とは、“われわれの判断が正しいことがはっきりしたため、自動フォロー機能を打ち切り、ユーザーがフォローできるアカウント数を1日1000人に制限することにした”というもの。数はそれほど多くはないかもしれないが、私も含め、開発者の中には、この機能を必要とするであろうユーザーを想定してビジネスプランを構築している向きもいる。Twitterはそれを少しも考慮していない。簡単にでもいいから、前もって通知してくれていれば、まだ良かっただろう。だが、開発者に対するTwitterの姿勢は1年以上前からずっとこうだ。いいさ、私だって大人なんだから、なんとかする。でも、それとこれとは別問題だ。開発者がどう扱われているかについては、LouisGrayのブログにもっと詳しく書かれている。どう控えめに言っても、心外だとしか言いようがない」

 最後にステイさんは、Twitterへのいくつか堅実な忠告とともにこの投稿を締めくくっている。「Twitterはもっときちんと行動すべきだ」とステイさんは指摘し、次のように結んでいる。「もっと賢い人材を雇い、適切な意思決定を行える人物を経営に迎え入れるべきだ。そして、問題にきちんと対処するつもりであるということを、言葉だけでなく、実際の行動で、われわれ開発者に示すことだ。そうでもしないことには、私が以前に指摘したとおり、開発者はTwitterから離れ、いずれユーザーも離れていくことになるだろう」

原文へのリンク

(eWEEK Darryl K. Taft)

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