UTMをフォーティネットが“再定義”
WAN流量を抑えてコスト削減、FortiOS 4.0を発表
2009/04/23
フォーティネットは4月22日、同社の統合脅威管理(UTM)製品で動作するFortiOSの最新バージョン「FortiOS 4.0」を発表した。アプリケーション制御などの新機能をOSレベルで追加する。
FortiOS 4.0で追加された主な機能は「WAN最適化」「アプリケーション制御」「SSL検査」「情報漏えい防止(DLP)」の4つ。WAN最適化では拠点間通信において発生するトラフィックのうち、データを圧縮およびキャッシュすることでWANの帯域を押さえる機能。特に海外拠点などではWAN接続回線が高価な場合があり、新バージョンではこの回線コストを削減できるとしている。フォーティネットジャパン マーケティング本部長の西澤伸樹氏は「海外での事例として、WAN最適化機能によりCIFSでは約50%、HTTPで約25%のデータ量を削減できた例もある」と述べた。
FortiOS 4.0のWAN最適化機能の概略。対向するFortiGate同士、および無償で提供されるFortiClientソフトウェア間での通信が最適化される。「アプリケーション制御」ではYouTubeや各種IM、Twitterなどの通信を識別し、業務に必要なアプリケーションの通信以外を制限するアプリケーション制御機能を追加した。これはIPSの機能を応用したもので、アプリケーションリストは自動でアップデートされる。現時点では1000以上のアプリケーションが定義されている。
そのほかにもHTTPSやIMAP over SSL、POP3 over SSLなどのSSL通信でもフィルタリングやアンチウイルススキャンを行うSSL検査機能や、クレジットカード番号やメールアドレスなどのパターンが含まれるテキスト、Office書類、ZIPファイルなどを外部に送信するのを防ぐDLP機能も追加した。
西澤氏は「それぞれの新機能は、すでに存在する製品で実現可能なもの。しかしFortiGate自体に含まれることにより、アップグレードや脆弱性管理の面でメリットが出る。FortiOS 4.0でUTMを再定義したい」と述べる。FortiOS 4.0は保守契約を結んだ既存のFortiGateでは無料でアップグレードが可能。
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