ブラウザ高機能化に、いきなり本気!?

“iモード2.0”はCookieやAjax、インライン動画に対応

2009/05/19

 NTTドコモは5月19日、Android端末を含む夏モデル18機種を発表すると同時にiモードブラウザの機能拡充を発表した。操作性や応答性を向上させたほか、JavaScript対応、最大ページサイズを100KBから500KBへ拡大させるなど、新しいコンテンツサービスやUIを実現するポテンシャルを感じさせる機能が満載だ(iモードブラウザ2.0新機能一覧)。

キャッシュ対応でiMenuを即時起動

 使い勝手を向上させる変更として、まず、iMenu起動時間の短縮が挙げられる。これまで、iボタンを押してから実際にiMenuが起動して使えるまでタイムラグがあったが、キャッシュしたメニューを表示することで、即時表示を実現した。また、これまで使えなかった左右キーに対応。十字キーを使ったナビゲーションを可能とし、目的のリンクへたどり着きやすくした。

 文字列のコピー&ペーストも可能となり、住所をコピーして地図アプリで使うこともできるようになった。

 またタブブラウザの標準搭載により、複数のサイト間をスムーズに切り替えながら閲覧可能となるという。

iMenuのトップにRSSリーダーを表示

 iMenuのトップページにサイトの更新情報を表示することができるRSSリーダー機能「マイニュース」を新たに提供。登録したサイトの更新情報をiMenuトップ画面上で確認できるようになった。また、iMenuのトップページに好きなサイトへのリンクを表示できるオンラインブックマーク機能「マイリンク」も提供する。

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iモードブラウザはJavaScript、FLV埋め込み対応に

imode02.png 動画のサムネイルを動的に選択できるUI(出典:KLab)

 iモードブラウザはJavaScript対応となり動的にコンテンツを操作できるようになった。モバイル向けソリューションを提供するKLabによれば、これにより、タッチパネルで文章の表示や背景色をインタラクティブに変えたり、PC向けWebサイトにあるような折りたたみ型のメニューなどが作成可能となる。

 また、更新頻度が高いミニブログのようなコンテンツでは、これまでユーザー自身による再読み込みが必要だったほか、更新は全ページだったが、JavaScriptやDOM対応により、今後は更新された部分のみを表示するというAjax的なUIを実現できるようになるという。

 コンテンツへのフラッシュ動画(FLV)の埋め込みも可能となったことから、KLabではデモンストレーションとして「Image Viewer」を製作(デモンストレーションサイト)。1度に複数の動画のサムネイルを表示・再生し、それをキー操作でスクロールして提示するインターフェイスを実現したという。同社は「縦に長い携帯サイトのイメージを一新」するとしている。

 また、対応動画フォーマットにはWMVが加わっている。

Cookie、Refererに対応

 iモード上で新たにCookie、Refererに対応。SNSやeコマースサイトなど、ログイン状態をセッションとして管理できることから、ユーザーに取ってはPC上のWebブラウザ同様にログインの簡略化が図れるほか、サービス提供者側からは、ページやサイト遷移の情報収集が図れる。

 新iモードに対応するのは5月19日発表の夏モデル18機種中の13機種。

(@IT 西村賢)

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