2009 JavaOne レポート
eBay、JavaでJavaScript開発ができる「VJET」を披露
2009/06/04
2009年6月2日から4日間の予定で開催中のJavaOne会場で、オークションサイト大手のeBayが、社内で利用している開発フレームワーク「VJET」を展示して耳目を集めている。JVETはJava/JavaScript開発のフレームワークで、Eclipse向けプラグインとして機能する。Javaで書いたコードをJavaScriptに変換したり、その逆にJavaScriptをJavaに変換しながら開発を進められるという。JavaエンジニアとJavaScriptエンジニアが、互いに実装したクラスを利用しながら開発することもできるという。JavaScript側はJavaのシンタックスに似せた型付きの「VJET-JavaScript」となる。ただし、生のJavaScriptの型を拡張しているわけではないので、メジャーなJavaScriptライブラリやフレームワークと併用は可能。jQueryも使えるという。
JavaOneの展示会場にeBayが出展。社内で利用しているフレームワーク「VJET」が注目を集めていた
Javaのサンプルコード
上のJavaコードに対応するJavaScriptのコード型チェックや静的なクラスなど、Javaのほうが大規模開発に適すること、またJavaエンジニアに比べてJavaScriptエンジニアの数が圧倒的に少ないことなどから、2003年ごろから内部的に開発、利用を進めてきたという。同社はHTML 生成や画像処理ばかりでなくCSSファイルの生成にもJavaを使うほどのJavaのヘビーユーザーで合計3000万行のJavaコードが蓄積していたという。一方、JavaScriptも100万行を超え、コーディングが難しくなってきたことからVJETを開発したという。IDEをはじめとするJavaが持つツール群がJavaScriptで使えることが大きなメリット。
eBayがVJETを展示会などに出すのは初めて。今後、オープンソースとして公開するのか、もしくはパートナー契約を結んで外販していくかなどについて方向性は決まっていないという。
主な機能は以下の通り。
- Java、JavaScriptのコードを相互に変換
- 静的に片付けされた形でJavaとJavaScriptを結びつけ、相互にオブジェクト生成、代入、メソッドの呼び出しが可能
- Eclipseを使ったJavaScript開発。コードアシスト、タイプ検索、依存性管理、リファクタリングも可能
- デバッガではJava、JavaScriptの同時ステップ実行が可能
VJET以外のほか、eBayはブースでWebブラウザのUIテストに使っているサーバソフトウェアも展示。サーバ側のJavaVM上で動くJavaScript処理系のRhinoを使い、DOM操作をクライアント側に送り込むことでWebブラウザのHTMLページを操作。フォームやドロップダウンの操作を記録して、異なるWebブラウザでユーザーの操作を自動で再現できるという。操作再現は記録時のタイムフレームで再現されるため、操作のタイミングに依存する問題やサーバ負荷を考慮したテストが可能という。これと同じ技術で、1つのWebブラウザで行った操作を、ほかの端末上のWebブラウザにそのまま再現させるという使い方もできるという。
あるWebブラウザで操作した結果がサーバを介して、ほかのWeb ブラウザでも再現できる技術も展示。テスト用に使っているという関連リンク
関連記事
情報をお寄せください:
TechTargetジャパン
- Scalaのパッケージ、アクセス修飾子、オブジェクト継承 (2012/5/22)
インポート、パッケージオブジェクト、抽象クラス/抽象メソッド、オーバーライド、final、シールドクラスなども - 基幹系システムでCloud SQLは使えるか試してみた (2012/5/17)
サンプルとしてMRPシステムを作成して動かし、「再帰呼び出し」などのパフォーマンスを測定して検証してみます - アジャイル管理ツール9選+Pivotal Tracker入門 (2012/5/14)
群雄割拠のアジャイルプロジェクト管理ツールを9つ紹介し、特に注目を集めているPivotal Trackerの基本的な使い方を解説します - サーバサイドJSやJavaでWebアプリが作れるXPages (2012/5/11)
Notes/Dominoの資産をサーバサイドJavaScriptやJavaで操作し、HTMLやJavaScript、CSSをUIにできる技術を紹介
キャリアアップ
スポンサーからのお知らせ
- - PR -
イベントカレンダー
- - PR -
