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「Javaの父」に聞くサンの未来

Javaはオラクルのサン買収後も生き残る――ゴスリング氏

2009/06/22

 オラクルがサン・マイクロシステムズの買収手続きを進める中、Java開発者のジェームズ・ゴスリング氏は米eWEEKの取材に応じ、サンのJavaおよび自身の将来について語った。今回で最後になるかもしれない「JavaOne」カンファレンスにおけるゴスリング氏の唯一の公式インタビューは、示唆に富むと同時に感傷的なものであった。

――サンが新たな時代を迎えようとしている今、Javaの将来はどうなると思いますか。

ゴスリング まったく予想がつきません。買収が完了すれば、Javaの命運はオラクルとエリソン氏(オラクルのCEO)および同社幹部にかかっています。あなたが知っていること以上のことは、私にも分かりません。

――オラクルがあなたに何か期待しているような兆候はありますか。

ゴスリング ありません。

――Javaはこれまで通り生き延びるのでしょうか。それとも何か変化が起きるでしょうか。

ゴスリング データがないので何とも言えません。ラリー(エリソン氏)は公式声明で、Javaをサポートする姿勢を明確に打ち出しています。しかし買収が完了するまで、両社の間でほとんど話し合いがありません。おかしなことですが、以前よりも両社の話し合いが少なくなっています。今はこういった一種の沈黙の時期にあります。彼らが今後の計画を練るために、われわれがデータを提供することはできますが、これはかなり一方通行的な形です。両社は現在、独立して事業を運営する2つの企業です。いずれそれが変わる転換期が来るでしょうが……。

――身売り先としてはIBMとオラクルのどちらを望んでいましたか。

ゴスリング 両社のどちらかを選ぶとすれば、間違いなくオラクルを選ぶでしょう。私はIBMで働いた経験があります。

――サンの技術者の間の雰囲気はいかがですか。ほっとしているとか、興奮しているといった様子はありますか。

ゴスリング そういったことすべてが織り交ざったような雰囲気です。人によって感じ方はさまざまです。この2〜3年はかなり騒然としていました。去年の3月までは順調な回復基調にあると感じていたのですが、いきなりすべての銀行が沈黙したのです。それで皆、慌てふためいたのです。

――状況が目に浮かぶようです。オラクルはビジネス面では定評がありますが、サンとは社風が異なるように思えます。そういった問題は解消されると思いますか。

ゴスリング 何とも言えません。両社の社風は異なります。彼らは見ての通りの企業です。両社が違いを出せるチャンスがあればいいと思っていますが、どうなるか分かりません。

――あなたは今後に期待を抱いているようですね。

ゴスリング ええ、期待しています。つまり、将来は間違いなく有望だということです。私はソフトウェア企業の一員になるのを楽しみにしています。それにオラクルは、われわれの技術について深い知識を持っています。ですから彼らがJavaを大切に思っているのは明らかです。それはさまざまな面から見て取れます。

――しかしJavaエコシステムの市民としての同社の経歴をどう評価しますか。

ゴスリング 華やかですね。

――サンの企業文化の話に戻りますが、サンは非常にのんびりした社風で知られていますが、それでも互換性に関しては厳格な立場を維持してきました。

ゴスリング 確かに当社はとてものんびりした社風の企業ですが、無秩序な状態になっているわけではありません。幼稚園の基本原則と同じです。先生が監視していない状態で子供を運動場に放置しておくと、すぐにひどい状態になってしまいます。先生が専制君主のようになって自分の意志を押し付けるということではありません――残念ながらそういう場合もありますが。先生のなすべきことは、いじめが起きないようにすることです。そして楽しく遊べる自由を幼稚園の子供に与えるためには、ある程度の構造を作り、悪いパターンが生じないようにする必要があります。

――今回の買収が1つの時代の終わりと感じていますか、それとも新たな時代の始まりと感じていますか。

ゴスリング 両方でしょうね。買収が完了すれば、われわれが知っているサン・マイクロシステムズはなくなります。新オーナーの下でどうなるか分かりません。さまざまな可能性が考えられますが、データがないので何とも言えません。

――悲しんでいる人もいるようですね。昨日、スコット(マクニーリー氏:サンの会長)が演壇に上がったとき、感傷的な雰囲気が漂いました。

ゴスリング 彼は自分の感情を抑えるのに苦労していました。皆、泣いていました。われわれがサンで特に苦労しているのは、自分たちを嫌っている相手と良好な顧客関係を維持するのは非常に難しいということです。聴衆が一斉に立ち上がったのは、本当に信じられないような光景でした。

――これまでサンの記事を書くのを楽しみにしてきた私にとっては、これは間違いなく1つの時代の終わりです。

ゴスリング サンは見知らぬ宿主に寄生するウイルス体になったのです。今後の展開はいずれ明らかになるでしょう。

――あなたもその一部になるのでしょうか。

ゴスリング それを予測するのは不可能です。

――我慢できることとできないことがあるということですね。

ゴスリング その通りです。私が去り、登場しない未来の歴史も想像できますし、その逆の歴史も考えられるということです。今のところ、データがありません。

原文へのリンク

(eWEEK Darryl K. Taft)

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