ワークロード・バランス機能も加わる

シトリックス、XenServerの新版を無償提供開始

2009/06/24

 シトリックス・システムズ・ジャパンは6月24日、同社の仮想化プラットフォームの最新版「Citrix XenServer 5.5」の無償提供を開始したと発表した。シトリックスは3月にXenServerの無償ダウンロード提供を開始している。XenServer 5.5はマイナー・バージョンアップの位置付けながら、次のようにいくつかの重要な新機能を提供する。

・ワークロード・バランス機能の追加

各仮想マシンを最適なXenServerホストに配置する機能を追加した。例えばあるXenServerホストをメンテナンスモードにする場合、このXenServerホスト上で稼働している各仮想マシンの移動先として最適と考えられるXenServerホストを管理者に示し、その承認を得て実行することができる。各XenServerホストの負荷に応じた仮想マシンの再配置も可能(追記:ワークロード・バランスはEssentials for XenServerを必要とする機能でした。訂正します)。

・Active Directoryとの統合

XenServerホストをActive Directoryに参加させ、リソースプール単位でADによるユーザー認証が行える。

・ゲストOSサポートの追加

新たにRed Hat Enterprise Linux 5.3、SUSE Linux Enterprise Server 11、Debian Lennyをサポートした。

・スナップショット機能の強化

XenServer 5.5ではあらゆるストレージタイプでオンラインのスナップショットおよびクローン(複製)が行えるようになった。また、コマンドラインだけでなく、管理ツールXenCenterのグラフィカル・インターフェイスを通じ、仮想マシンのスナップショットを取れるようになった。

・XenCenterの強化

XenCenterではリソースをフォルダにまとめて表示することのできる「Folder View」が追加された。また、検索機能も強化され、単一の画面上で、仮想マシン名、リソースプール、ロケーション、サーバ、ストレージリポジトリ、スナップショット時間、ネットワーク名などの条件で、検索が実行できるようになった。

 Citrix XenServer 5.5は、シトリックス・ジャパンの関連ページからダウンロードできる。

(@IT 三木泉)

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