オラクルのBI技術を統合

リアルタイム性を獲得した多次元DB「Oracle Essbase」発表

2009/06/24

 日本オラクルは6月23日、多次元データベースの新版「Oracle Essbase」を提供開始したと発表した。Essbaseは買収した旧ハイペリオンが開発した製品。新版ではオラクルのビジネスインテリジェンス製品の技術を組み合わせることで、リアルタイム性能を向上させた。

 Essbaseは財務・会計データの分析を得意とする多次元データベース。蓄積されたデータをさまざまな条件で組み合わせて、分析できる。ビジネス構造をベースにした分析やMicrosoft Excelをインターフェイスにした分析が可能で、「グローバルでも日本でも多次元データベースではEssbaseが断トツの実績。導入社数では(ほかの製品と)比較にならないほど多い」(日本オラクルのFusion Middleware ビジネス推進本部 シニアマネジャー 瀬尾直仁氏)という。

essbase01.jpg 日本オラクルのFusion Middleware事業統括本部 Fusion Middleware ビジネス推進本部 シニアマネジャー 瀬尾直仁氏

 Essbaseは予算管理や実績管理、在庫管理、需給調整など多くの財務・会計プロセスで利用されている。蓄積された過去の情報から原因分析を行うだけでなく、情報を基に将来を予測できるのも特徴。企業の戦略立案などにも使われているという。また高いスケーラビリティも特徴といい、ある輸送会社では14年間に及ぶ100GB以上のデータをEssbaseで分析。39次元のキューブを構築し、輸送品質の向上に利用しているという。

 新版ではこれまでバッチで行っていた集計をリアルタイムで行えるように改良した。XOLAPと呼ぶ機能で、EssbaseからRDBMSに対してリアルタイムでSQLを発行し、データを得られるようにした。また、オラクルの「Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Edition Plus」との連携も可能にし、Essbaseをデータソースとして利用できるようにした。

 価格は1指名ユーザー当り、33万750円(税込、最少人数は25人から)。オラクルでは3年でさらに300社以上の導入を目指す。

(@IT 垣内郁栄)

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