OpenGLとJavaScriptをバインド

Webブラウザ向け3D標準規格、「WebGL」は2010年前半登場

2009/08/05

 OpenGLやOpenCLなどの標準規格を策定するKhronos Groupは8月4日、米国ニューオーリンズで開催中のSIGGRAPHで「WebGL」ワーキンググループの詳細について発表した。WebGLは、Webブラウザから直接にハードウェアによる3D描画を行うための規格で、Webブラウザに搭載されたJavaScriptとOpenGL/OpenGL ESのバインディングを規定する。

 現在、WebGLにはAMD、エリクソン、グーグル、Mozillaファウンデーション、NVIDIA、Operaソフトウェアなどが参加。2010年前半にはWebGLの最初のリリースを行うという。これまでブラウザベンダは、Canvas 3D(OperaやMozilla)、O3D(Google Chrome)など、個別に3Dグラフィックの実装に取り組んできたが標準化に向けて動き出したと言えそうだ。

 OpenGL ESは組み込み向けの規格で、Symbian OS、iPhone、Androidなどでも採用されている。WebGLが広く受け入れられれば、PC、モバイル端末などでプラットフォームの違いを超えた3Dグラフィックを利用する環境が整う公算が高い。

(@IT 西村賢)

情報をお寄せください:

HTML5 + UX フォーラム 新着記事
@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)

キャリアアップ

- PR -

注目のテーマ

ソリューションFLASH

「ITmedia マーケティング」新着記事

天候と位置情報を活用 ルグランとジオロジックが新たな広告サービスを共同開発
ルグランとジオロジックが新たな「天気連動型広告」を共同開発した。ルグランが気象デー...

“AI美女”を広告に起用しない ユニリーバ「Dove」はなぜそう決めたのか
Unilever傘下の美容ケアブランド「Dove」は、「Real Beauty」の20周年を機に、生成AIツー...

有料動画サービス 34歳以下では過半数が利用経験、4割は1日1回以上利用
「ニールセン・ビデオコンテンツ アンド アド レポート 2024」を基に、テレビ画面での動...