SDKの提供によりCADデータも直接保護
EMC、2010年中に情報流出対策製品をSaaS形式で提供へ
2009/08/19
EMCジャパンは8月18日、機密情報の流出を防止するセキュリティ製品「Documentum IRM(Information Rights Management)」およびファイル共有システム「Documentum eRoom」を30日間無償で試用できるトライアルサイトを開設した。
Documentum IRMは、機密情報や個人情報を含んだファイルを暗号化し、権限に応じて操作を制限したり、有効期限を設けることで、情報流出を防ぐセキュリティシステムだ。鍵や権限を管理するIRM Serverと、クライアント側に導入するIRMクライアントから構成される。ファイルはIRM Serverで管理される鍵によって暗号化され、認証に基づいてコピー&ペーストや印刷といった操作の可否を制御する。この際、LDAPやActive Directoryといった既存のインフラを利用することも可能だ。
EMCジャパン CM&A事業本部 アカウントマネージャ 鷲崎達也氏特徴は、DMZに外部向けのIRM Serverを設置することで、ファイルが社内にあるときだけでなく、社外に持ち出された場合でもコントロール可能なことだ。これにより、必要に応じて社外のパートナーと情報共有を行いつつ、無関係な第三者への流出を防ぐことができる。また、メールの誤送信などで流出が明らかになった場合は、サーバ側でポリシーを変更することにより、それ以上の閲覧を制限することができる。
Microsoft OfficeやAdobe PDFに加え、新たにSDKを提供することにより、カスタムアプリケーションのファイルに対応可能なことも特徴だ。製造・設計データを作成するCAD用のプラグインを幅広く用意するほか、TIFFや一太郎などのフォーマットにも対応するという。
またセキュリティ製品の導入では、ユーザーの使い勝手や操作性との兼ね合いが課題となることが多いが、文書管理システムのeRoomと連携すれば、ユーザーがeRoomの特定のフォルダにファイルを保存するだけで、適切なポリシーを付与し、アクセス制御を行うことができる。「現場では、セキュリティ製品を導入しても、操作が面倒でなかなか使ってくれない。eRoomを利用すれば、こうした環境で自動的にポリシーを付与することができる」(EMCジャパン CM&A事業本部 アカウントマネージャ 鷲崎達也氏)。
なお同社はこれまで、クライアント/サーバ方式でこの製品を提供してきたが、近い将来、いくつかのISPと連携してSaaS形式で提供する方針も明らかにした。米国では「eRoom.net」として提供しているサービスで、国内では2010年中に提供する計画という。
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