HP、GPGPUボード搭載ワークステーション提供開始NVIDIA Tesla C1060を販売

» 2009年08月25日 00時00分 公開
[西村賢@IT]

 日本ヒューレット・パッカードは8月25日、NVIDIA社のGPGPU向け処理ボード、「NVIDIA Tesla C1060コンピューティングプロセッサー」を提供していくと発表した。同社のワークステーション「HP Z800 Workstation」のカスタマイズオプションとして提供していくほか、単体でも販売する。

 インテルXeon E5504×1、NVIDIA Quadro FX380、メモリ2GB、ハードディスク250GBなど最小構成で、Tesla C1060搭載HP Z800の価格は42万5250円から。単体では23万1000円で9月上旬発売。HP Z800には最大で2枚のTesla C1060を搭載できる。

 NVIDIA Tesla C1060は、1枚につき240基の演算ユニットと4GBのオンボードメモリを搭載し、933GFLOPSの浮動小数点演算性能を持つ。CPUに比べて並列性が高く、金融シミュレーション、流体解析、線形代数、生物科学、天体物理学など高度な計算処理能力を要求する分野で最適なソリューションという。例えば、HP Z800でTesla C1060を2枚使い、金融系アプリケーション「SciFinance」を用いてモンテカルロ価格計算を行った場合、計算性能は約124倍となるという(リンク)。

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