ディーバ、「コンバージェンス版」連結会計製品を発表

　連結会計パッケージを開発、販売するディーバは連結会計システムの最新版「DivaSystem 9.3」を8月27日に発表した。出荷は11月末の予定。同社はIFRS（国際財務報告基準、国際会計基準）に製品を対応させるロードマップを8月6日に発表していて、9.3は「コンバージェンス版」の位置付けだ。

　9.3では2010年4月以降に開始される事業年度で対応が必要になる「セグメント情報等の開示に関する会計基準」に対応し、いわゆる「マネジメント・アプローチ」に基づく情報開示を可能にする。具体的には事業・地域マトリックスでの分析機能を強化し、制度連結と管理連結、月次別管理と四半期別管理の比較分析業務機能も可能にした。同様に2010年4月に適用が始まる「企業結合に関する会計基準」にも対応をした。

　DivaSystemの9シリーズでは管理連結機能を向上させていて、異なる連結範囲や事業セグメント、勘定科目などをベースに、予算・実績、見込み、制度連結数値などを容易に比較分析できるという。

　ディーバは2010年に日本基準とIFRSの両基準の連結財務諸表作成を並行して行うことができるDivaSystemの「トライアル版」をリリースする予定。2011年には、IFRSの連結決算処理を、現行の日本基準と同等レベルで自動処理する「アドプション版」をリリースする計画だ。