RSAセキュリティ、対策サービスの提供も予定
Jabberを利用、IMで個人情報を送信するトロイの木馬
2009/08/28
RSAセキュリティは8月28日、フィッシング詐欺を中心とするオンライン犯罪の動向に関する説明会を開催した。ボットネットをインフラとして利用するフィッシング詐欺に加え、インスタントメッセンジャー(IM)を利用して「新鮮な」パスワード情報を盗み取ろうとするトロイの木馬が観測されており、注意が必要だという。
SAセキュリティ マーケティング統括本部本部長 宮園充氏これは、「Zeus」と呼ばれるトロイの木馬の亜種で、オープンソースのIMソフトウェア「Jabber」を利用している。オープンソースの特徴を生かし、「特定のオンラインバンキングサービスにログインしたら通知する」といったカスタマイズを加えて、リアルタイムに情報を盗み取ろうとする。
正規のWebサイトを改ざんし、アクセスしてきたユーザーのPCに感染して、IDやパスワードといったクレデンシャル情報を盗み取る挙動は、通常のトロイの木馬と変わらない。ただ、多くは盗み取った情報を攻撃者に直接送信するのに対し、Zeus亜種は、「ドロップサーバ」と呼ばれるデータの蓄積場所を介してIMでデータを送信する。
「この仕組みによって、オンラインバンキングサービスにログインしたその時点で、リアルタイムに個人情報を集めることができる。また、攻撃者自身の居所、情報の最終的な送り先を把握されないようにするという点でも有効」(RSAセキュリティ マーケティング統括本部本部長 宮園充氏)。
RSAセキュリティではこうした脅威を踏まえ、トロイの木馬をばらまくWebサイトや通信先をシャットダウンする新しいサービスを、近日中に提供する計画だ。同社はすでに、通報に基づいてフィッシングサイトのシャットダウンを行うサービス「FraudAction」を提供している。これを補完するサービスとして、トロイの木馬の感染を広めるサイトやそれが被害者から収集した個人情報を保存するサーバ、それら制御するコントロールポイントのシャットダウンを行い、根本からトロイの木馬の脅威を絶つという。
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