ウィンドウサイズ細工で攻撃

複数ベンダのTCPスタックに脆弱性、JPCERT/CC

2009/09/09

 JPCERT/CCは9月9日、TCPプロトコル処理の実装には、ウインドウサイズを細工したパケットの処理に関する脆弱性が存在すると発表し、注意を呼びかけた。悪用すると、DoS攻撃やOS上の実行権限の奪取ができる。セキュリティ関連企業のOutpost24が発見した。

 脆弱性は複数ベンダの製品に影響し、すでにシスコ、マイクロソフト、レッドハットなどからはパッチ、ネットワーク設定の変更情報が提供されている。

JPCERT/CCは、この問題を利用した実際の攻撃を確認していないが、すでにサービス不能攻撃を行うツールが公開されているため、特に外部からアクセス可能なシステムについては、早急に更新プログラムを適用するか、ファイアウォールなどのパケットフィルタリング機能により、短時間に同一のIPアドレスから送られる接続要求を拒否するなどの回避策を実施することを推奨している。

(@IT 西村賢)

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