IBMに宣戦布告

SPARC/Solarisへの投資継続を表明、オラクル

2009/09/11

 2009年4月にサン・マイクロシステムズの買収を発表したオラクルが、一連の広告でSPARC/Solarisへのより一層の投資を確約した。9月11日までに同社ページや欧米の新聞・にも掲載された広告は以下の通り(その1その2)。

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 広告は既存のサンの顧客に向けたものだが、オラクル創業者で現CEOのラリー・エリソン氏の記名で「われわれは勝つために参入する。IBMよ、ハードウェアビジネスで競争できることを楽しみにしている」とのIBMへの宣戦布告も見られる。また、現在サンが行っている以上の投資をSPARC/Solarisへの投資を行うとしているほか、ハードウェアの専門スタッフの倍増も宣言している。ただし、MySQLへの言及がないなど、一部で懸念の声も出始めている。

 もう一方の広告では、現在IBMが持つ最速のハードウェアとIBM DB2を用いてたときのベンチマーク値、600万TPC-Cという圧倒的に高速なサーバ構成も、10月14日のオラクル・オープンワールドで披露するサンのハードウェア上のオラクルのベンチマークに及ばないことを証明してみせる、とある。

oracle02.jpg 英エコノミスト誌の裏表紙に掲載された広告

 サンはSPARCプロセッサで並列性を高めてきていて、トランザクション処理に強いサーバを持つほか、Solaris OSではSSDを統合してI/O性能を劇的に向上するファイルシステム「ZFS」を持つ。オラクル・オープンワールドでは、これらサンが持つ資産を生かした何らかの発表が行われると見られる。

(@IT 西村賢)

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