インストールすべき10の理由
Microsoft Security Essentialsはインストールすべきか?
2009/10/05
マイクロソフトが提供を開始したWindows用の無償セキュリティソフト「Security Essentials」は現在、セキュリティ研究者による検証を受けているところだ。同製品は、Windows XP、Vista、そして近く登場するWindows 7に対応する。セキュリティ研究者たちは、Security Essentialsのような無償製品は理想的なソリューションではないと指摘しているが、現実には、同製品は悪質なプログラムがWindows環境に大混乱を引き起こすのを防ぐのに効果を上げている。
しかし市場には依然として、Security Essentialsに対する懐疑的な見方も存在する。多くのコンシューマーと中小企業は、Security Essentialsをコンピュータにインストールすべきか、それともマイクロソフトのロゴが付いていない製品を選ぶべきなのか迷っているようだ。セキュリティ問題に対するマイクロソフトの従来の取り組みには不十分な面も見られたが、Security Essentialsパックはコンシューマーと中小企業ユーザーに理想的なソリューションであるように思える。
以下にその理由を示そう。
1.マイクロソフトはセキュリティに本気で取り組んでいる
数年前であれば、マイクロソフトはセキュリティへの取り組みに十分な時間を費やしていないという議論もあり得たかもしれないが、もはや今日ではそれは当てはまらない。マイクロソフトは自社のすべてのプラットフォームのセキュリティの改善に本気で取り組んでいる。Microsoft Security Essentialsは、WindowsをセキュアなOSにするという目標に向けた最初のステップなのだ。
2.マイクロソフトは信用できる
Vistaが失敗したことで多くの人がマイクロソフトに幻滅したが、同社は信用できる企業だ。同社は教訓を学んだと思う。それを如実に示しているのがMicrosoft Security Essentialsだ。このソフトウェアは強力で、ユーザーの安全を守り、それに何より無料だ。マイクロソフトはセキュリティで金もうけをしようとしているのではない。自社のソフトウェアのセキュリティを改善しようとしているのだ。
3.失うものは何もない
Security Essentialsは企業のコンピュータの安全を守るための取り組みの1つにすぎないように思えるかもしれないが、これを導入することで何か困ることがあるのだろうか。このソフトウェアは無料でダウンロードできる。それに、Security Essentialsは、自分のコンピュータを保護したいユーザーにとって効果的なソリューションだというのが大方の意見だ。Windowsエコシステムでは、できるだけ多くのセキュリティ製品をインストールしておくのに越したことはない。
4.対象はマイクロソフトのOSだ
マイクロソフトやWindowsについてはいろいろと批判もあるが、同OSを100%コントロールしている企業が提供するセキュリティパッケージを使用するメリットは大きい。各社のウイルス対策スキャナの最大の問題の1つは、Windows関連ファイルをマルウェアだと誤認識してコンピュータに混乱を引き起こす恐れがあることだ。同OSを所有するマイクロソフトの場合、こういった問題を防ぐという部分でアドバンテージがあるのは明らかだ。
5.セキュリティ問題に素早く対処できる
マイクロソフトが自社のOSにパッチを提供する方法が改善される保証はないが、問題が発生したら、すぐに(同社が本格的なパッチを開発する前に)Security Essentialsを通じて応急処置的なフィックスが提供される可能性がある。そうなれば、ユーザーがフィックスの提供を待つ時間が大幅に短縮されるだろう。
6.ソフトウェアのレベルは高い
Security Essentialsを検証した独立系セキュリティ研究者たちはすでに、同製品は信頼できるセキュリティプラットフォームだという評価を下している。AV-Test.orgの研究者らは、Security EssentialsはAVGのような無料のセキュリティプラットフォームと比べても引けをとらないと記している。マルウェアの検出でも優れた能力を示したという。もちろん、同ソフトウェアは完ぺきではなく、一部の悪質なファイルを見落としたが、無償のウイルス対策製品の分野ではトップクラスの製品だ。
7.“無料”は重要なポイント
McAfeeとSymantecは、マイクロソフトのマルウェア対策プログラムに批判的だが、無料のウイルス対策プログラムであるAVGの開発者たちは、Windowsコンピュータを防御するための無償のソリューションをマイクロソフトがリリースしたことを歓迎し、「悪意を持ったハッカーに対する防御対策を無償で提供するというAVGの理念に合致するものだ」と評価している。AVGでは、防御対策をビジネスにすべきでないと主張している。マイクロソフトもどうやら同じ考えのようだ。願わくば、この業界のほかの企業も、自社の収益よりもユーザーのメリットを重視したセキュリティオプションを提供してもらいたいものだ。
8.Security Essentialsは補完的サービス
すでにユーザーのコンピュータには、もっと強力なセキュリティ製品が導入されているかもしれないが、Security Essentialsは既存のサービスに対する優れた補完物であるように思える。ほかのマルウェア対策製品で検出できなかった問題が、Security Essentialsで検出される可能性もある。セキュリティソリューションを1つしか導入していないというのでは不十分だ。
9.導入するだけでOK
Windowsユーザーは常に、セキュリティソリューションの動向に注意を払い、ソフトウェアの更新のことを心配しなくてはならない。マイクロソフトのSecurity Essentialsの場合は、ソフトウェアを導入するだけで後は何もしなくていい。マイクロソフトによると、Security Essentialsは自動的に更新され、ユーザーの手を煩わせることはほとんどないという。企業環境では、より多くのソフトウェアがバックグラウンドで動作できれば、それだけ管理の手間が省ける。
10.シンプル
ユーザーはシンプルさを求めている。マイクロソフト Security Essentialsはシンプルそのものだ。このソフトウェアはWindows XP、Windows Vista、Windows 7に対応する。上で述べたように、これは更新とコンピュータのスキャンが自動的に行われるシンプルなサービスだ。試してみる価値は十分にある。
(eWEEK Don Reisinger)
Copyright(c) eWEEK USA 2002, All rights reserved.
情報をお寄せください:
- 「脆弱性根絶なんてできっこない」と嘆く前に (2010/2/2)
バグをなくせ、脆弱性を作るな――そんな精神論はもう飽き飽き。でもあきらめる前に、この現状でもできることを考えよう - データ保護と暗号化はイコールではない? (2010/1/27)
暗号化だけが保護の方法ではありません。要件として設定されている「保存されたカード会員データを保護すること」の真意を解説します - OpenID/SAMLのつなぎ方とその課題 (2010/1/22)
1つのベン図からスタートしたID管理技術の相互運用。OpenIDとSAMLを例に、実際の運用方式とその課題を解説します - 新春早々の「Gumblar一問一答」 (2010/1/20)
一躍メジャーになってしまったトロイの木馬、ガンブラー。何が脅威でどう対策すべきか、もう一度確認してみましょう
|
|
スポンサーからのお知らせ
- - PR -
- - PR -
お勧め求人情報

**先週の人気講座ランキング**
〜CCNA編〜
| ◆ | 企業の仮想化に足りない“発想”とは? 仮想化運用管理のキモは意外なところに! New! |
| ◆ | 操作もマニュアルも分かりやすい! ユーザー視点で開発されたPC管理ツール New! |
| ◆ | 仮想化すればコストは削減できるか? 仮想化に必要な「3つの視点」を解説する |

| ◆ | セキュリティを知り尽くす上野氏が登壇! @ITメールソリューションLive! in Tokyo |
| ◆ | 運用管理の課題を“2つの観点”から分析 ユーザー満足度の高い「仮想環境」とは? |
| ◆ | 世界に通用するストレージの作り方とは? 製品に込めた思いを富士通の開発者に聞く |

| ◆ | OSSで手間も時間も、障害も減った―― 「マピオンの事例」オープンソース活用法 |
| ◆ | 「ノートPCの持ち出し禁止」で大丈夫? 情報漏えいを防ぐ管理手法とインフラは? |
| ◆ | 1日の処理を1秒に――MySQLの達人が語る 「コスト削減」できるチューニング |

| ◆ | ドキュメント作成を自動化して、SEの作業 効率を大幅アップ! Visio 2007の魅力 |
| ◆ | 急速に広がるHyper-Vでのサーバ仮想化 そのベストプラクティスをデルが解説 |
| ◆ | @IT主催セミナーで語られた、「担当者に 求められるセキュリティ対策」をレポート |

| ◆ | @IT「Windows 7」 特設サイトオープン! 最新情報・移行ノウハウを公開しています |







