データセンタースイッチの接続オプション拡大
ブロケード、SAN製品強化でサーバ仮想化の進展に対応
2009/10/30
ブロケードコミュニケーションズシステムズは10月29日、新世代のデータセンター製品と新機能を発表した。総じて、サーバ/ストレージ統合およびサーバ仮想化による、ストレージネットワーキング利用形態の広がりに対応したものといえる。すべての製品はOEM提供先およびチャネルパートナーから国内販売可能になっている。
新製品は遠隔データセンター間をFCIPで接続するSANエクステンション製品2種、FCoE(Fibre Channel over Ethernet)/CEE(Converged Enhanced Ethernet)製品1種および既存製品における変更、そして管理製品の新バージョン。
SANエクステンション製品では、ブロケードのデータセンタースイッチ「Brocade DCX」「Brocade DCX-4S」用として初めてのFCIPエクステンションブレード「Brocade FX8-24」、およびボックス型製品の「Brocade 7800」。
これらの新製品は、FCIPトランキング機能を搭載し、複数のポートを束ねて太いパイプとして使うとともに、耐障害性を高めることができる。エクスチェンジベースのFCIPトランキングにより、束ねた回線を有効に活用できるという。また、SAN側のQoSをFCIP転送に適用し、アプリケーションごとの優先付けができるようになった。新製品は、最大350msの往復遅延に耐えられるバッファメモリを搭載。1万7500kmの距離をサポートする。
ブレード型のFX8-24は、業界で初めて10Gbpsイーサネットポートを搭載可能なFCIPエクステンション製品といい、サーバ仮想化環境のディザスタリカバリなど、データ量の多い遠隔転送に対応した。10Gbpsイーサネットはオプションで、標準では1Gbpsイーサネット×10ポートと8Gbpsファイバチャネル×12ポートを搭載する。1Gbpsイーサネットは最大4ポート、10Gbpsイーサネットは2ポートをFCIPトランキングできる。
ボックス型の7800は2モデルから成る。「7800 16/6」は1Gbpsイーサネット×6、8Gbpsファイバチャネル×16を搭載。最大1Gbps×4のFCIPトランキングが可能。小型版の「7800 4/2」は1Gbpsイーサネット×2、8Gbpsファイバチャネル×4を搭載する。
FCoE/CEE製品では、10Gbpsのイーサネット/CEEポートを搭載したBrocade DCX/DCX-4S用のブレード「Brocade FCOE10-24」を発表した。このブレードはファイバチャネルブレードに対し、FCoEトラフィックのイーサネットフレーム部分を取り除いてファイバチャネルデータとして送信する機能を備えている。
FCoE対応イーサネット/CEE/ファイバチャネルスイッチとして、ブロケードはすでに「Brocade 8000」を提供している。この新製品で、同社は新たなライセンス方式による低価格な利用形態を実現する。8000は8Gbpsファイバチャネルポートを8個搭載している。当面イーサネット接続しか使わないが、将来に備えるためにBrocade 8000を導入したいという顧客のために、イーサネット/CEEポートのみに限定したのが新ライセンスだ。ファイバチャネルポートが必要になった時点で、オプション・ライセンスの購入によりアップグレードが可能だ。
SAN環境を管理するブロケードの管理ソフトウェア「Data Center Fabric Management」(DCFM)は新バージョン10.3が提供開始された。FCoE/CEE環境の統合管理のほか、サーバ仮想環境のサポートが加わった。具体的には、VMwareのAPIを通じ、仮想マシンのプロパティを表示し、仮想マシンからLUNまでのパスをすべて表示できるようになった。
また、小規模環境向けにDCFMのProfessional Plusというエディションを新たに提供する。小規模環境では、無償のProfessionalというエディションを使う選択肢が従来からあるが、これは単一のSANファブリックに管理対象が限定されている。新たに加わったProfessional Plusは有償だが、4つのSANファブリックをサポートする。
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